集団「Emication」別館

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「作手村姓氏考(その6)」(続 つくで百話)

花0125。 冬の気温ではない,暖かい一日でした。  先日,「“普通に○○”って遣いますか?」と尋ねられました。  「普通に美味しい。」「普通に面白い。」…  耳にしたことはりますが,遣ったことはありません。  かなり前から耳にしているような気がします。ネットでは数年前の記事で使われていました。  この「普通に」は,“すごく”のようですが,“そこそこ”あるいは“まあまあ”というときもあるようです。  さて,あなたは“普通に○○”って遣いますか?  『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「作手村姓氏考」です。 ********     作手村姓氏考(その6) ──太田亮著 姓氏家系大辞典抄録── 木村 キムラ  近江国蒲生郡木村より起るもの,紀姓と佐々木氏流とあり。後者有名にして大阪役の木村重成は その裔なり。  三河の木村氏。二葉松に「賀茂郡大沼村古城 木村東見入道 俗名安信 息新九郎 或は半七郎。天正二年勝頼之れを攻め落城す」と。現作手村長は この裔なり。 木和田 キワダ  清和源氏土岐氏の族にして土岐頼康三代島田満貞の子を木和田伊予守安達という。 久嶋 ・ 久島 クシマ  清和源氏馬場氏流。尊卑分脈に「小国六郎頼衡の子久島二郎頼重 その子同四郎頼遠等 見え又頼重弟に弥二郎頼季,三郎頼清を収む。又中興系図に「久島 清和 本国美濃 小国太郎 頼衡男 次郎頼重之を称す」とあり。  同上 福島氏流 福島氏盛の後裔正常に至りこの氏を称す。遠江国城飼郡高天神城(土形郷峯村)は初め今川の被官福島(或は久島)上総の居城たりしが甲州に攻入りて武田信虎に討とられ,その子浪人して北条氏康に仕う 云々。 熊谷 クマガイ 1. 桓武平氏北条氏流。武蔵国大里郡熊谷より起りし豪族にして北条系図に「直方──維方──盛方(左衛門尉違勅により誅せられる)──直貞(熊谷次郎太夫 始めて武州大里郡熊谷郷を領す)──直実──直家──直国。直国の弟直重 三河熊谷の祖となる。 2. 三河の熊谷氏。当国に熊谷多し。先ず八名郡勝山城(三渡野村)熊谷越後守の居城也。この熊谷氏は真実六代直鎮に至り本郡に住す。その玄孫新次郎実家永享十一年戦死す。その子長直その子又兵衛重実 宇利郷に住し,その子孫兵庫入道実長(直盛か)宇利熊谷と称す。その子正直は額田郡高力郷に居住す。高力氏の祖。次に設楽郡黒河城(奥村の内黒河村)は熊谷玄蕃の居城にして,天正十一年信州平谷よりここに蟄居すと云う。次に碧海郡にも熊谷氏あり,直実の裔と云う。本郡棚尾村に熊谷若狭守の古屋敷あり。 島 ・ 嶋 シマ 1. 志摩国は古くは島津国ともいい,島津国造は出雲臣の族にして出雲連子命(伊勢津彦)の裔と云う。石田三成に仕えし島左近大和国平群郡に栄えし藤姓島氏にして家紋 五三桐。 2. 三河の島氏。設楽郡石座神社嘉吉の鐘銘に「政所智厳正因 幹縁資広 弥宜満 重光 島氏虎久 三河国設楽郡岩倉大明神宮の鐘 高吉三年臘月十三日 鋳也」と載せたり。 (つづく) ******** 注)これまでの記事は〈タグ「続つくで百話」〉で 注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で