集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『謝罪力』(竹中巧・著)

晴天1129。 天気予報が,「今季一番の強い寒気が流れ込んで,朝は冷え込み…。」と伝えていた通りに,寒い朝になりました。  霜が降り,氷点下の気温の朝でした。出かけるときの外気温3度,目的地まで気温の変化はわずかでした。  晴れて青空の綺麗な日で,日中は気温が上がり,帰路につくとき13度でした。寒暖差の大きさ,そし朝・夜の寒さに体が戸惑っているような感じです。  明日の朝も,寒そうです。暖かくして休みます。  ちょっと気になるタイトルをの『謝罪力』(日経BPマーケティング・刊)を手にしました。  マスコミが,幾度となく「申し訳ありません」と頭を下げるスーツ姿の謝罪会見を流しています。その様子から,すぐには何時の何のことだったのか分かりません。  “悪いこと”であれば,謝罪するのは当然ですが,今の世は「何時,当事者になるか分からない。」ような気がします。  「問題はいつの日か突然やってくる。」と,元吉本興業の広報担当で“謝罪マスター”の異名をもつ筆者が,具体的な事例から備えと対処を述べています。  今は「大謝罪時代」(第1章)であり,
 テレビはその瞬間,新聞はその日,雑誌は次号が発売されれば話題は移るが,ネットの時代は移り変わりが早いと言うものの,アーカイブとしてずっとずっと先まで残るのである。正式でないものも間違いも,終わった問題であっても残り続けるのである。そして,それはいつになっても検索一発で,いつもで「今」に蒸し返される。
検索一発でいつでも,“今”,対策は“解決記録”」だと述べています。  謝罪に限らず,日々の営みが“過去の成功経験”から発想され,それに自信を得て行動しています。ところが,これまでの“経験”の多くは,ネットが存在していなかったり,影響も小さかったものばかりです。  残念ながら,“良い提案”も能率が悪かったり,さらに改善ができたりします。“失敗への対処”ではかえって悪化してしまうかもしれません。  そうした“”を意識した対処や,さらには“あす(未来)”を考えた謝罪が必要なようです。  本書の紹介文に,
   ■謝罪は「目的」でも「ゴール」でもない。イカリ(怒り)をリカイ(理解)に変えよう  謝罪マスター・竹中功さんは言います。 ――トラブルに直面した時,とりあえずマニュアル通りに深々と頭を下げておけば,何とかなる。やりすごせると思っていませんか。残念ながら,それは大きな間違いです。  謝罪は「目的」でも「ゴール」でもありません。直面する難題にも慌てず,謝罪の先に「ハッピーエンディング」を見定め,その実現のための「シナリオ」を描き,誠実に実行する。  そんな「謝罪力」は「より良く生きる力」に他なりません。「イカリ=怒り」を「リカイ=理解」に変え,より良い関係を築く。そんな力を鍛えていきましょう。本書には様々な「事例」を盛り込みました。  「その時,自分ならどうする?」。そんな気持ちで読み進めてください。
とあるように,事例を“自分ごと”としてハッピーエンディングに向かう対応と謝罪を考えてみませんか。
    目次 はじめに 第1章 「大謝罪時代」を生きる 第2章 「謝罪力」とは 第3章 あの謝罪、何がいけなかったのか 第4章 こんな時、どうする? 第5章 家庭円満にも謝罪力が役立つ 第6章 「謝罪訓練」のススメ
おまけ】 第6章の終わりに,「謝罪シナリオ」チェックリスト(p.251〜)が載っています。シナリオを整えて「謝罪訓練」をしてはいかがですか。
■シナリオ準備編  ・謝罪を成功に導く6つのステップ ■シナリオ作成編  0:状況設定  1:挨拶・自己紹介  2:謝罪  3:経緯・原因   6W1Hで確認  4:再発防止策   6W1Hで確認  5:賠償  6:質疑応答  7:最後に再度謝る  8:締めの挨拶 ■アクション編  ・アポイントを取り,訪問日を決める  ・謝罪当日  ・注意すべきNGポイント  ・後日
 詳しくは本書で。 【おまけ】   ◇「Emication」の読書はこちら