『天才ルーシーの計算ちがい』(ステイシー・マカナルティ・著)
今朝は,まだ雨が降っていました。その後,雨の降り出しそうな空で,雨が心配でした。
午後になって晴れてきました。それに合わるように“寒く”なりました。これまでの空気と寒気とが入れ替わったようです。
冬が近づいてきているのを感じる午後でした。
今夜,土地改良区の理事会です。
2019年は残り2か月,令和元年度も後半となっている時期ですが,土地改良区は新しい事業年度の始まりで,総代会に向けて,前年度の事業報告や会計報告を検討・協議します。
高齢化などにより,農地の利用や管理を“これまで通り”に行っていくのは難しくなっていきます。
緊急の状況ではないとしても,先送りして済むことではありません。さて,どのように…。
図書館の書架で見つけた『天才ルーシーの計算ちがい』(講談社・刊)です。
4年前,ルーシーが“天才ルーシー”に変わりました。
4年前のある日,雷に打たれました。そのおかげ(?)で数学の天才になり,飛び級で大学数学科への入学もできそうな12歳の女の子です。
雷に打たれてサヴァン症候群が発症し,「数」について“才能”を発揮できるようになりますが,困ったことも起こります。
除菌シートと除菌ローションが手放せない,座るときに立ったり座ったり,足をトントントン…
そのため(?)に,学校に行かずに家で勉強していました。
ところが,ある日,新しい中学校へ通うように,お婆ちゃんに連れて行かれます。そして通うことに…。
おばあちゃんがルーシーにだした課題は,「中学校に1年間通い,友だちを1人作ること。課外活動1つに参加し,数学の教科書以外の本を1冊読む。」ことでした。
ルーシーが中学校に通い,ウィンディに出会って,彼女の運命が大きく変わり始めます…。
彼女が…。
天才ルーシーには,数が色で見えます。中学校へ入学の手続きに行った場面では,
先生は清潔そうだ。先生は背が高く,短い黒髪に,うっすら生えた口ひげ,こげ茶色の肌をしている。まっ白なワイシャツに,緑色(38の色)お細いネクタイ。紺色(62の色)のズボンは新品みたい。毎日おふろに入っているのだろう。(略)と,色に数字で説明がされており,他の場面でも色と数字が出てきます。 数と色が混乱しそうですが,天才には“普通”のようです。 ルーシーとウィンディ,彼女らを取り巻く人々と,楽しい日々が過ごせます。 清々しく,勇気がもらえ,ほろりとくる物語です。