集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「刊行を祝して」(続 つくで百話)

飛行機1105。 「全国半数以上で今季一番の冷え込みで…。」とニュースが伝える寒い朝でした。  日中は青空が広がり,気温も高くなり,寒暖差の大きな一日でした。  出かける途中,青空に2機の旅客機(?)が見えました。  「あれっ?」 大きく見え,近づいて追いかけているように見えました。  「あれっ?」 しばらくすると,再び飛行してきます。  鬼ごっこをしているわけもなく,不思議な飛行です。  停車したとき調べると,「ノーコールサイン」の飛行機が輪を描くように軌跡を残していました。市街地の上を旋回しています。  不思議で興味のある飛行機でした。  『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「まえがき」です。 ********     続つくで百話刊行を祝して  今回,作手高原文化協会が「続つくで百話」を刊行せられることになりました。限りなく村を愛し,文化を求めて,精魂を打ちこんで出版された大事業を,村人の一人としてお喜び申し上げ敬意を表する次第であります。  今年一月「つくで百話」が刊行せられると,村内外より非常な好評を博しました。作手高原民族の側面史として,村内各所の伝説,古事,実話等古人の生活が面白く集録されており,これを手にした方は,興味深く,日夜愛読され,祖先の築かれた文化的遺産に,心ゆくまでひたられたことと信じます。  わが国には,昔から古事記日本書紀風土記等があり,祖先の風習,事蹟,生活様式等の尊い記録が網羅され,この中に民族固有の精神が脈々として流れており,子孫に受け継がれ,浄化されて,今日の日本民族が形成されたものであると思います。  どこの村にも,古くから伝わる物語や,古事,風物,または,これをつくりあげた人物等沢山の史実があります。これらは,昔からの庶民の生活を率直に表わし,人間性を豊かにし,今日の村を形成するかけがえのない遺産でありますが,ともすると,時代の移り変わりにより消え去ろうとしています。これは何としても,子孫に遺していかねばならない無形の財産で,この上もなく愛し,大切にしなければならないと思います。  この度,作手高原文化協会の方々が,総力を挙げ,困難を乗り越えて,第一集に収めきれなかった数多くの物語を,面白く編纂されて「続つくで百話」として世に送られたことは,作手文化史上特筆すべき大事業であって,心から感謝を捧げる次第であります。広く社会一般の方々も,これを座右に備えられ,随時繙読,翫味せられんことを心から祈ってやみません。    昭和四十七年文化の日        作手村長  木村 由延 ********  次回から本文に入ります。(たぶん) 注)これまでの記事は〈タグ「続つくで百話」〉で 注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で