集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。」』(高橋しん・著)

実1106。 今日も気温の低い朝になりました。  秋になり,山野に“赤い実”が目立つように思います。  どの季節にも見られますが,この時期に多くなっているような気がします。  みなさんの周囲は,いかがですか。  「いい話の図書館」で届いた9冊目の図書です。  今回は,いつもの小林店長のカバーに赤い紐がかかっていました。そこに店長の思いを感じました。小林店長からのメッセージは,
 戦後すぐ,まだみんなが食べることに必死だった頃,体の栄養だけでなく「これからは心の栄養が絶対必要だ!」と言う,ある街に「本屋」を開いた青年がいました,という物語です,しかしコミックです。  数年前,何気なく手に取って頭を打たれました。  何のために本を読むのか,「街」で「本屋」をするとはどういうことか,何度も読む返しては泣いてしまいます。  私の「座右の書」です。
とあり,わくわくして開きました。  帯に「ここにある本を全部読んだら、あなたのことがわかるかしら。」と“奥さんの声”を伝える『「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。」』(花とゆめCOMICS白泉社・刊)です。  「むかし,昔」で始まります。
 東京で,一番本が読まれるって言われる小さな町があったそうで ──そう言われるようになる少し前  まだ,大きな戦争が終わって,10年ばかし経った頃のこと  東京郊外の田園が広がるこの町の小さな商店街の一角に  あの,本屋さんはあったのです。
 この本屋の旦那様のところに嫁いできた“奥さん”が主人公です。  大好きな旦那様が亡くなってしまい,その本屋を奥さんが一人で切り盛りすることになります。  でも,本のこと,店の経営のこと…,奥さんは知りません。  奥さんは,本を読んで学ぶことにします。それは,以前に旦那様が言った言葉があったからです。
 本はね それ自体は 食べられないし 何の栄養も無い  でもね,人が,何年も,何十年も 生きないと得られないような 無数の人生がそこにあって  生きる方法が この中に沢山入っている  本を読む事は 探し続ける事です  本を読む事は 生きる事だと  ぼくは思うんです。
 商店街の人々をまきこみながら,独特の書店商売を繰り広げる奥さんの物語です。  あなたも,奥さんから“栄養”を受け取りませんか。
   contents 第一話 「奥さんのお話」 第二話 「恋のお話」 第三話 「片思いのお話」 最終話 「あの本屋さんの、お話」 【巻末おまけ】高橋しん×書店員3名 にぎやか座談会
「いい話の図書館」 これまでに紹介した本】   ◇『京都祇園もも吉庵のあまから帖』(志賀内泰弘・著)(2019/10/23)※10月に同封   ◇『雪とパイナップル』(鎌田實・著)(2019/10/06)   ◇『負けるな、届け!』(こかじさら・著)(2019/08/31)   ◇『気象予報士のテラさんと、ぶち猫のテル』(志賀内泰弘・著)(2019/08/18)   ◇『本のエンドロール』(安藤祐介・著)(2019/08/10)   ◇『Life(ライフ)』(くすのきしげのり・作/松本春野・絵)(2019/06/30)   ◇『勇者たちへの伝言』(増山実・著)(2019/05/29)   ◇『スタートライン』(喜多川泰・著)(2019/05/22)   ◇『眠る前5分で読める 心がスーッと軽くなるいい話』(志賀内泰弘・著)(2019/04/10) 「いい話の図書館」とは…本との出逢いは,人生を変えます。辛い時,悲しい時,一冊の本が「生きる希望」を授けてくれます。  そこで,ステキな本との出会いを提供する「いい話の図書館」を全国津々浦々に作ったら,どんなに素晴らしいだろうと考えて館主を募集しております。「いい話の図書館」の館主のお仕事は,本棚にステキな本を並べて多くの人に自由に読んでいただくこと。そのステキな本は,テレビをはじめ,マスコミでも話題の小林書店のカリスマ店主,小林由美子さんが心を込めて推薦する本です。   ◇いい話の図書館【申込】   ◇小林書店さん (@cobasho.ai)Instagram写真と動画)   ◇志賀内 泰弘Facebook) 【関連】   ◇高橋しん+しんプレ @sinpreTwitter