集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

白露。『百の夜は跳ねて』(古市憲寿・著)

ススキ0908。 今日は二十四節気の一つ「白露」です。夜から朝にかけて大気が冷え込むようになり,露ができ始めるころです。  草花に付く露が白く見えるという意味で,秋が深まるころとされています。  数日前には“秋を感じる涼しい風”が吹いていましたが,台風の影響もあるのか“厳しい残暑”となり,当地でも30度を超える気温となりました。  台風が通過すると“いつもの秋”となるでしょうか。  テレビ番組にコメンテーターとして登場し,その“暴言”に注目が集まる著者の作品で,第161回芥川龍之介賞候補となった『百の夜は跳ねて』(新潮社・刊)です。  昨年の『平成くん、さようなら』に続いて候補となっています。  そうした“話題作”でしたが,3月1日に始まり7月19日に終わる物語を読み進むには苦しさ(?)を感じました。  それは,自分にとって登場人物の“姿”が描けるまでに時間がかかったからかと思います。  主人公の翔太は,就活に失敗し,ビルの窓ガラス清掃職に就いています。  その翔太が…。  同僚の美咲との会話,行動…。そして,清掃したビルに住む老婆から“高額な依頼”を受け…。  好みの分かれる作品かもしれませんが,翔太の思いと行動に重ねて“跳ねて”みてはいかがですか。 【関連】   ◇芥川龍之介賞(公益財団法人日本文学振興会 - 文藝春秋)   ◇古市憲寿 (@poe1985)Twitter