「サラダ記念日」。「川手観音」(つくで百話)
一年前,275人もの犠牲者を出した西日本豪雨となる大雨が降りました。今年も九州で大雨があり,先月末から雨が続いています。
今日も雨を覚悟していましたが,曇りの日で,昼過ぎになって日差しが出てきました。ちょっと得した気分のする日差しでした。
「今日は,サラダ記念日」と聞いて,どの年代までつたわるのでしょう。
1987年に出版され280万部のベストセラーとなった『サラダ記念日』(俵万智・著)の中からです。
題名となる
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日が,今日を記念日をいっていることが広がりました。 正しくは知りませんが,この本がベストセラーとなり,俵さんの詠む“口語短歌”が広く知られ,短歌や俳句を身近に感じる人が増えたように感じています。 今夜,あなたの気持ちを短歌や俳句に表してみませんか。 『つくで百話』(1972・昭和47年 発行)の「文化財と信心」から紹介です。 ******** 川手観音 川手部落の中央部の県道向側に観音堂と呼ばれているお堂があります。このお堂の中に円空仏のような荒削りの木製観音様がおまつりしてあります。この観音様も,古来霊験あらたかといい伝えられ,土地の人々の信仰をあつめておりますが,大正の初めの頃,ある日,忽然とお姿が消えてしまいました。村人は,百方手をつくして尋ね探しましたが,どうしてもみつかりません。 村人も探しあぐんで,なかばあきらめておりましたところ,或る夜村の総代の夢枕に現れ給い「われは今,豊橋の瓦町のほとりに佗しく暮しているから早々に迎えに来い」と宣わされたので,村の総代菅沼源三郎他一名が豊橋へお迎えにまいりました。 これより先,乞食坊主のような男が夜陰に紛れて観音堂へ忍びこんで,観音様を盗み出しました。そして,これを然るべき業者に売って,お金に代えようと思って豊橋の町まで行きましたところ,急に病気になって動けなくなりました。乞食坊主は,これは,観音様のたたりであろうと恐ろしくなり警察へ自首しました。菅沼源三郎さんらは,瓦町のどこに観音様がおみえになるのかわからないので,警察へ相談に行きますと,運よく,乞食坊主の自首があったので,おつれして戻ったと伝えられており,毎年八月十七日を例祭日としておまつりしております。 ******** 注)これまでの記事は〈タグ「つくで百話」〉で 【おまけ・教育】 ◇学校における働き方改革の推進に向けた夏季等の長期休業期間における学校の業務の適正化等について(通知)(令和元年6月28日)(文部科学省) 国(文部科学審議官)からの通知が県・政令市(教育長)に届き,市町村・学校へ通知されていきます。 もう学校へ“指示”が出ている頃でしょう。 具体的な“制度”がないまま,「しっかり休んで」だけでは改善になっていかないように思います。この夏は“改善”になっていますか。 先生,よい夏休みを過ごしてください。 【関連】 ◇俵万智 (@tawara_machi)(Twitter) 今朝のツイートは,サラダのこと。 「愛用している佐藤水産のサーモンオリーブで、今日のサラダ」