集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「おとうさんの小さい時」《父母が子どもの頃 18》

花0319。 曇り空でしたが,途中で雨の降る,肌寒い日でした。  文集「こうやまき」(1970年・刊)から,「父母が子どもの頃」の一話です。 ********    『おとうさんの小さい時』 (文・協和小2年 男子)  おとうさんが,今の 中学生のころ 日本と アメリ力と せんそうを していたそうです。  おとうさんたらは,学校へ 行っても ほとんど べんきょうは やらず 男の人たちが せんそうに 行ってしまって いない ぶらくへ おひゃくしょうの おてつだいに 行ったそうです。  作手の いちばというところを とおり みやざきに 出て,もう一つ 山をこえて 赤さかというところまで 歩いて 行ったそうです。  赤さかというところは,ずいぶん とおく 朝 家を 出て そこに ついたのは 夕方だったと いっていました。  一日中 歩き つづけ みんな くたくたに なってしまったそうです。  まい日 まい日,朝,少し べんきょうして,ひるまは のらに 出て はたらいたと いいました。  はたらいていると アメリカの ひこうきが 来て きかんじゅうで うたれそうに なったことも あるそうです。  ほんとうに ひどい ひこうきだと 思いました。  ぼくは,その 話を きいて,おとうさんが かわいそうに なってしまいました。 ********  今の子供達は,「野良に出る」という表現は使わないでしょう。  “野良”って,どこのことか分かるかな。