「モンペはいつごろはいたか」《生活の移り変わり 5》
曇り予報でしたが,当地では雨が降ることもありました。“冷たい雨”ではなく,暖かい日でした。
12月になり,手作りのイルミネーションが見られるようになりました。
亀山城址にも地区の方々が作るイルミネーションが,点灯を始めていました。今年の図案は…。
佐賀新聞のコラム「有明抄」に,
「薬売りの犬猫屋さん」。ご存じの人はいるだろうか。(略) 画像をみると、振り袖姿の娘さんに変身した男の人が日傘を差し、なにやら踊っている。周りにはおかっぱの子どもやモンペ姿のお母さんが楽しそうに見物している様子が見てとれる。 かつて田舎には犬猫屋さんのように他の地域からさまざまな人がやって来ていた。托鉢の僧、獅子舞。みんなごっちゃになった暮らしが他者への寛容な姿勢につながっていたように思う。今の時代もそんな懐の深さがほしい。と,「薬売りの犬猫屋さん」について書かれていました。 農閑期の民家の庭にやってきていたようです。 “昔のくらし”のなかに,今とは違う豊かさを感じます。 こうした薬売りのような話を聞いたことがありますか。 文集「こうやまき」から,「生活の移り変わり」の一話です。 有明抄にも出てきた“モンペ”について書かれた文章です。 ******** 『モンペはいつごろはいたか』 (文・協和小3年 女子) 私の おとうさんが 昭和十四年ごろ あいごう小学校へ げんじから 通学している時 げんじの おばあさんが 今の モンペを作ってはきました。 そのころは、一人もはいていないので わらう人もあったそうです。 それから少したって, 「作り方を 教えてくれ。」 と言う人が 出てきました。 「あたたかくて そのうえ仕事もしやすい。」 と言う人もだんだん多ぜいに なりました。こしには,はかまのような ひも が ついていて 足首は 細くて ゴム は はいっていなかったそうです。 モンべが できる前は きものを 短く 着て ハバキをはいていたそうです。 げんじの おばあさんは 今から 九年前に なくなり 今 生きていれば 九十ニ才だそうです。 今 わたしが 九才ですから わたしが 生れた年に なくなったので わたしは,げんじの おばあさんを見なかったので ざんねんだと思います。 ******** 【関連】 ◇有明抄 2018/12/03「薬売り」(佐賀新聞LiVE)