集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「田うえ」《生活の移り変わり 4》

葉1129。 昨夜は強めに雨が降りましたが,今日は朝から晴れのよい天候でした。  中学・高校は,期末テストの期間で,昼過ぎに下校している姿が見られました。  軽い足取りに見える子,どんよりした感じの子…,その様子にテストの出来が表れているようでした。  ガンバレ!学生諸君!  文集「こうやまき」から,「生活の移り変わり」の一話です。 ********    『田うえ』 (文・菅守小2年 男子)  ぼくは,おかあさんに田うえの話をききました。  おかあさんの しっているようになってからの田うえは 田んぼを びっちゅうでうって くわで しろをきり 一人の人が みんなで うえる先に立って ならしばうで ならしていくそうです。  ならすのがすむと 一人がよこにうえていく そのあとから 又一人が 「足だけは どいてくれ。」 と いって おっかけるようにして うえたそうです。  これでは たいへんと 馬や牛を つかって 田をおこし しろをかいて つなをはって うえるようになってきました。  つなの引き方は 田んぼの りょうはしにいる人が つなをまいた ぼうを もっていて その中に 大ぜいの人が はいり よこあるきにあるき あいての人と ぶつかるように うえていき ぶつかると ひと足 あとに さがり つなを引いてもらって まえと おなじように よこあるきに うえていきます。  それが いまでは こううんきを つかって田をおこし すじ引をつかい 一人の人が先に すじをつける。そのあとから一人が 三本すつ すじをうけもって なえは かごに入れ こしにつけて まえへ まえへ と すすんで うえていく こしが とてもいたくて 田うえが すむと 四キロぐらい 目方が へったそうです。  今では もっとすすんで きかいで うえます。むかしに,くらべると いろいろ べんりな きかいかで できて つごうがよくなったものです。 ********  この子が聞いた田植えは,苗を横に植えていきながら「足だけは どいてくれ。」と声がかかったようです。  田植え機が入る前の田植えを見てますが,“横歩きして植える”というのは記憶にありません。「いまでは…」で書かれているような前へ植えていく動きしか知りません。  どなたか,この子の聞いた田植えを知りませんか。