『アリになった数学者』(森田真生・文/脇阪克二・絵)
予報が「三連休は今季一番の寒気」と伝えていた通り,冬の天候が続き,今朝も霜で真っ白になっていました。
日中は風が弱く,日差しがあって,寒さも少し和らいだ感じがしました。
「凍結した道路で滑った…。」という話も聞かれるようです。今朝も「○○で車の事故」があったそうで,路面が凍結していたのでしょう。
乗り物の冬支度も急いだ方がよいかもしれません。早速予約を…。
みなさん,心と体そして乗り物,冬仕様になっていますか。
この本(話)を,どのように知ったのか記憶にないのですが,絵本として発刊された『アリになった数学者(たくさんのふしぎ傑作集)』(福音館・刊)を,わくわくして読みました。
これは,『月刊 たくさんのふしぎ』2017年9月号に掲載されたもので,月刊誌は完売だそうです。
帯には,安野光雅さんの言葉「この本は,数学の核心に しっかりと触れた とてもうつくしい “絵本”なのです。」がありました。
お話は「ぼくは,アリになってしまった。」と始まり,アリになる前の数学者だったときの“こと”が語られていきます。
そして,「雨が,降りはじめてきた。」
アリだったことに気づきます。
(出版社の案内より) 数や図形を便利につかう方法を教えてくれるのが「算数」。「数学」は、そもそも、その数や図形とはなにか? と考える学問です。 そんな「数学」の世界を探求する数学者は、ある日気がつくと、アリになっていました。数学者は、アリたちと数学について語りあいたいと願います……。 さて、アリたちに人間の数学、「数」は理解されるのでしょうか? 数を通してこの世界をどう理解するか。 アリたちが導くあたらしい数の世界へ。アリが通りかかった働きアリに話しかけます。その“会話”のなかで,
「二つだけじゃないんです。ここには七つの実があるんです。」 ぼくがほこらしげにいうと, 「ナナツの実? 聞いたことないわね。とにかく,アスパラの実を運びましょう」と,彼女はいかにもいそがしそうな口ぶりである。小さな子でも「二つ」「七つ」のが分かりそうなのに,彼女(アリ)には伝わりません。 ぼく(アリ)は,どのような“数学”を…。 アリとともに「1とは何か?」を考えながら,数の世界を楽しみました。 素敵な,うつくしい絵本でした。 あなたも,新しい数の世界へ入ってみませんか。 【関連】 ◇月刊「たくさんのふしぎ」(福音館書店) ◇森田 真生 (@orionis23)(Twitter)