集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「昔と今の大みそか」《村の行事 15》

花1024。 秋晴れのよい天候になり,空が綺麗で高く見えました。  寒暖差が大きくなり,朝夕の冷え込みもあって,紅葉が進んだように感じます。そして,桜の花が咲き,コントラスト(?)のある景色になっています。  これから木々がさらに色づいて,秋の景色が深まっていくことでしょう。  この天候が続くといいなあ。  文集「こうやまき」から,「村の行事」の一話です。 ********    『昔と今の大みそか』 (文・作手中1年 女子)  この話は,私がおばあさんから聞いた話です。  まだおばあさんの小供が,私たちぐらいの頃の大みそかについてです。この頃の大みそかといえば,肉類・魚類などは,ほとんど食べられませんてした。今では,大みそかでなくても,肉類などは簡単に手に入れることができます。大みそかなどと言えば,肉類などは,たいへん多く食べます。  しかし,昔の大みそかは,肉類なども多く手に入れることができませんでした。そこで,いわし・大根・人参などを使ってごちそうを作っていました。その他の副食として,秋にくりを取って,ほしたものを食べたり,みかんを食べたりしました。  それから顔を洗って,除夜の鐘を聞く前に,本宮山に初日を見に行ったり,お宮へ参りにいったのです。顔をなぜ洗うのか不思議に思ったので,おばあさんに理由を聞いてみると, 「お宮へ参りに行くのだから顔をきれいに洗う」 ということでした。私は,昔の人達は,神を信じていたんだなと思いました。また本宮山へ行けない人達は,各部落のお宮へ参りに行ったそうです。おばあさんは,本宮山へ行ったそうですが,昔のことですから,今のような車などといったしゃれたものはありません。そこで,本宮山まて歩いて行ったそうですが,途中で休んだりして行ったので,とうとう初日を,おがむことができなかったそうです。  それからというものは,おばあさんは,お宮参りにいくことにしたそうです。私も一度でいいから,本宮山の初日を見たいなと思いました。  また今の大みそかといえば,除夜の鐘を少し聞いて,お宮へ参りに行きます。私の家の近くの人では,豊川稲荷へ行ってまいってくる人もいます。しかし私は,豊川稲荷へ大みそかにいったことはまだ一度もありません。そこで,十ニ所神社へおまいりにいきます。私も今年はいってきました。それと私達は,昔の人達みたいに,神ということについて,関心をもつべきだと思います。 ********  この子(1970年)が聞いた大晦日のようすと,みなさんの大晦日とでは,同じこと・似たこと・違うことは,どのようなところでしょう。  そのことを家庭で話題にしてみてはいかがでしょう。