集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「せつぶん」《村の行事 7》

花0928。 朝,窓に“結露”がありました。冷え込みがあったようです。  空には青空が広がっていました。日中は“強い日差し”で,停めた自動車内は“暑く”なっていました。しかし,室温から感じるほど気温は高くなく,秋の深まりを感じました。  綺麗な青空のまま「この天気が続く」と思える天候でしたが,それも叶わず,明日は雨の予報です。次の日には台風24号が通過していきます。  週末の予定を狂わす迷惑な天候です。困ったことです。  秋の深まりに,山上憶良の句。
秋の野に 咲きたる花を 指折り かきかぞふれば 七首の花   萩が花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花
 文集「こうやまき」から,「村の行事」の一話です。  時期ではありませんが,掲載順に従い「節分」の話です。二人の話が続きます。小学1年と小学6年です。  まずは1年生からです。 ********    『せつぶん』 (文・巴小1年 男子)  ぼくのうちでは,むかしせつぶんのとしとりには,つぎのようにしてとったそうです。  山へいって,あせぼ,くろもみじ,えびづる,ぐみの木などをとってきて,それをたきぎといっしょにしてごはんをたいて,かみさまをまつります。  くろもみじの木には,たつくりのあたまをさしてやいて,つばをかけていえのいりくちへさしました。それは,おにがうちへはいってこないように,まよけにしたのだそうてす。  また,あせぼの木へ四つ目かごをつるして,その中へわらぞうりをいれて,いりくちにおいたそうです。これは,たくさんのかごの目が,そとをにらんでいて,いっぴきのおにでもいえの中へいれないようにしたのだそうです。  まめまきのまめも,あせぼのはをいれたり,くろもみじのはをいれていりました。おにがきらうにおいがつくからです。  そのまめをますにいれて 「おにはそと,ふくはうち。」 といいながら,うちじゅうににまきます。  あとから,そのまめをひろって 「ことしもまめではたらけますように。」 といってたべたり,ほとけさまにもあげました。  ぼくのうちでは,せつぶんには,かならずあじごはんをたいて,ほとけさまにあげることにきまっています。ことしもそうしました。 ********  小学1年の子が,「あせぼ,くろもみじ,えびづる,ぐみの木」と山で採ってくるものをあげています。  今の子は,それぞれ分かるでしょうか。  子供達が自然のなかで体験する機会が得られるよう,大人や社会からの意図的な仕かけが必要です。  みなさんの周りでは,いかがですか。 【参考;台風24号の進路】
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