「おしぞう様のお祭り」《村の行事 4》
“残暑”の日になりました。
と言いながらも,先日までの“長雨”のせいで,ただ暑いだけだったかも…。
明日も暑そうです。いつもの9月中旬かな。
文集「こうやまき」から,「村の行事」の一話です。
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『おしぞう様のお祭り』 (文・協和小5年 女子)
戸津呂では,一月の二十三日と八月の二十三日の二回おじぞう様のお祭りが,お寺であります。
戸津呂には,おじぞう様が,お寺と山に祭ってあるそうです。
昔は,山へもお参りに行ったそうです。
村の人たちは,子どもが,ぶじに生れて,これからもじょうぶに育つようにお参りします。
八月の二十三日には,百八たいのたいまつを作って,それを,夕食後,お寺の前の道で全部たきます。その時,女の人や女の子は,きれいなゆかたを着て,家から花火をたくさん持って行ってだします。その時の花火は,また,とくにきれいです。
お祭りの日には,部落の人々が,パンやキャラメル,チョコレート,そのほか,いろいろなおかしをおそなえします。
お寺のおしょう様が,おきょうをあげて,集った人々もおがんでから,あがった物を分けてくださいます。ずっと以前は,おだんごだけだったそうです。
みんな,たくさんのおかしをもらって,おいしそうに食べながら帰って行きます。
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この8月のお祭りは,今も行われているのでしょうか。
“お下がり”は,今でも子供達が喜んで受け取るでしょうね。