『青春のアルバム 豊橋鉄道 田口線』(小早川秀樹・著)
厳しい残暑が続くのかと思っていましたが,しばらく雨が続く予報が出ています。
台風の後は“秋の長雨”(秋霖)となったようです。いつもより半月から1月早い天候です。季節の変化が早まっているようです。
夏の酷暑は,これからの秋や冬の天候に,関係してくるでしょうか。
気持ちのよい秋,過ごしやすい冬,そうでありますように!
「平成30年9月1日,50年の節目を迎えた」出来事がありました。
豊橋鉄道田口線の廃線五十年です。
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「田口線」 1929(昭和4)年 田口鉄道 鳳来寺口駅(現在の本長篠駅)〜三河海老駅間を開業。 1932(昭和7)年 三河田口駅まで路線延伸。12月22日,全線22.6kmが開通。 1956(昭和31)年 豊橋鉄道田口線となる。 1965(昭和40)年 台風被害により,清崎〜三河田口間運休。 1968(昭和43)年 台風被害により,三河海老〜清崎間運休。 1968(昭和43)年8月31日 田口線運行終了9月1日,2日には,さまざまなイベントが行われたようです。 その田口線を記録した『青春のアルバム 豊橋鉄道 田口線 〜総天然色、連写2眼の元祖!〜』があります。 昨年亡くなられた小早川秀樹氏が,40年以上にわたって記録された写真が掲載され,B5判202ページの自費出版の図書です “現役”のとき(1968年以前)の写真が「カラー」です。当時のフィルムや現像代は高価であったと思います。小早川氏の熱意を感じます。 田口線廃止後,電車や電気機関車が豊橋鉄道渥美線に移動したそうで,その渥美線を走行る姿も収められています。 田口線の廃線から50年の節目に,改めて読み直す・見直す価値のある一冊です。 本書は2006(平成18)年12月に発行され,その後,いろいろな取材を受けているようです。こうした後日談が,小早川氏のブログに,カテゴリ「豊橋鉄道田口線・後日談」に残っています。 【参考】*他の資料から転載
小早川さんは1965(昭和40)年、まだかろうじて全線が営業していた時代に田口線を訪れてからその魅力にとりつかれ、折りにつけては資料を集め、地元の方々からお話を聞き、未発表の写真を探し、ついにその集大成として本書の発行にこぎつけられたわけです。 ページは最初の出会いから田口線調査の経緯、そして全線をくまなく丹念に写真で検証してゆく「田口線を偲びつつ廃線跡探訪」と進んでゆきますが、なんと言っても現況写真との定点観測を交えたこの“探訪”ページが圧巻で、実に120ページ以上にも及んでいます。 しかも知られざる採石場側線の話など、まさに地元ならではの逸話もいくつか挿入されていて興味がつきません。【写真】*誌面より
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