「れいがたたる話」《作手村のむかし 33》
台風19号(ソーリック)と台風20号(シマロン)の動きが気になりますが,今日も天気のよい日でした。
8月も下旬,新しい一週間が始まりました。“夏の仕上げ”は,どのようになりそうですか。
先生,こんな情報ありました。16日の記事と合わせて,ご参考に。
子供を主語にして,その学びについて“考えて読む”ことで,「(教育)技術」を選択できるようになります。
◇教師が身につけておきたい技術(福岡県教育センター)
文集「こうやまき」から,「作手村のむかし」の一話です。
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『れいがたたる話』 (文・開成小4年 女子)
今から六百年ぐらい昔のことです。
たたかいがあり,そのたたかいにやぶれた武士がいいけられた。そこは,東田原地内の円所と呼ばれる場所です。円所には一本の松の木がたっており,死がいはその根もとにうめられたらしい。
いつの頃からか,その木を切ると,うめられた人のれいがたたって病気にかかるといわれるようになりました。ある年に,一人の男がその木を切った。すると,ほんとうに病気にかかってしまったということです。
それからというものは,だれもその木を切る人はなくなってしまいました。今でも,その山の地主は,その木だけは切らないそうで,だから,その木だけめだってのびています。
わたしは,おとうさんとおかあさんにその話を初めて聞いたとき,そんなことはめいしんと考えていました。けれど,その木が,今でもぐにゃぐにゃ曲がって気持ちが悪いほどにのびているのを見るうちに,れいがたたるという話がほんとうのことだと思うようになりました。
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あちこちに,「○○が祟る」という話があるようですが,そこに人を近づけないようにとか,危険から逃れるためにといった“ねらい”があるようです。
この円所では,何を伝えてきたのでしょう。
最近のようすは,どうなっているのかな。
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