集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「じこうさん」《作手村のむかし 26》

トマト0803。 “暑い日”が続いています。今日は名古屋で40度を突破,観測史上初だそうです。  みなさん,体調は崩れていませんか。  “○○続き”というのは,今の猛暑だけでなく,長雨,乾燥,花粉,雪,低温…と,そればかりだと生活に支障をきたします。  そして,酷暑や厳寒は「命」をも脅かします。  “ふつうの夏”が恋しい。  今日,久しぶりに通勤時間帯の電車に乗って,「あれっ」と思ったことがありました。  ケータイを手にする人が多いのは変わりませんが,イアホンコードのない人が増えてました。それが小さくおしゃれなものが目立ちました。  イアホンにコードがないのが“普通”になるのも近いかも…。  文集「こうやまき」から,「作手村のむかし」の一話です。 ********    『じこうさん』 (文・作手南中2年 男子) じこうさん0803。  今は昔,田代の寺のおしょうさん。そのおしょうさんは,なにのためか,今から何年も前,いきたまま埋められた。そしてそのおしょうさんは土の中で口に竹の筒をくわえて,その竹を地面に出して息をし,そして七日七晩中かねをたたき続けたという。そして今から十年年ぐらい前,よく火の玉がおしょうさんの埋められたたところをとんでいた。だから,その火の玉は,この田代の村によく米がとれたり,野菜がとれたり,とれないときにはその火の玉がとれるようにおまじないをしてくれたのだという。だから,今から十年ぐらい前からは,米や野菜はよくとれるようになった。今では,米があまるぐらいになっている。だから,このおしょうさんは,村のために自分からすすんで, 「私を埋めてください,そして私に一本の竹の筒と,かねをあたえてください」 といって,竹の筒で息をし,かねをたたいて村が平和な村になるようにおがんでいたのです。だからそのおしょうさんは,田代の村を大へん愛していた。だから火の玉が出て,村を守っていたのである。そして今でも,おしょうさんが,七日七晩におがんだ場所がある。今でも,ちゃんと石でつんで昔のままになっている。 ********  凄いお坊さんがいたものです。  “だから”の多い文章になっていますが,ここに,地域のために命を捧げた坊さんに感じた作者の思いが表れているようです。  とはいえ,中学生ですから,もう少し読み手を意識した文章にしたいと思います。  もし,あなたがこの生徒に「推敲」するように伝えるなら,どんな話をし,指示をしますか。