集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「「じじいぶち」と「ばばあぶち」」《作手村のむかし 20》

暑い0717。 今日も“ヒーターの中”にいるような暑い日でした。  朝から暑く,交通安全を呼びかける方々も日陰に入って,呼びかけ板を扇にしていました。この姿では「呼びかけに応えて…」とは思えず,逆効果な気がしました。高等学校の前でも同様の姿がありました。  この暑さは異常です。予定の活動とは思いますが,思い切って“中止にする”ことが交通安全に役立つ気がします。  環形のみなさん,ご一考を。  こんな暑さのなかで,“秋の花”が咲いていました。  葛の花です。  “日の長さ”を感じ,成長や開花をしているのではないかと思います。先日から“赤とんぼ”も見かけます。  猛暑が続きますが,季節の変化を感じる“肌”をもっていたいと思います。  文集「こうやまき」(1970年・刊)から,「作手村のむかし」の一話です。 ********    『「じじいぶち」と「ばばあぶち」』 (文・菅守小6年 男子)  ぼくたちの部落,木和田の川は,小さい。むかしは,ところどころに,まるたの橋がかけてあるだけだった。だから,大水のときなどは,こわかった。  むかし,おじいさんとおばあさんがいた。おばあさんが,病気になったので,おじいさんは,おんで医者へつれて行こうとした。川の所まで来て,まるたの一本橋をわたりはじめた。川は,きのうまでの雨で,水かさが増し流れも急だった。としをとったおじいさんが,おばあさんをおんでいたので,ふらふらしながらわたった。  まんなかのへんまで来たとき,おじいさんの足がすべって,川へ落ちかかった。そのひょうしに,おばれていたおばあさんが,川へ落ちてしまった。大水で流れの急な川は,おじいさんが助けようとしたときには,おばあさんをのみこんで、もうどこにもすがたは見えなかった。  力をおとしたおじいさんは,道みちおばあさんのことばかり考えながら家に帰った。家についてからも,「もう少し,気をつけてわたれば,こんなことにはならなかったろうに。」と思うと,泣けて泣けてしかたがない。ねても,おばあさんのことばかり思い出されて,全然ねむれなかった。  数日たったある日,「おばあさんがいなくなっては,もう生きる気がしない。」と思ったおじいさんは,おばあさんの落ちた川の少し上で,川にとびこんで死んだ。大水がひいてみると,おばあさんの落ちた所は,川はばがひろがり,深いふちになった。おじいさんのとびこんだ'所は,そんなに深くはないが,大きながけに水がぶつかって,くるくるとうずをまいている。人々は,いつしかおじいさんのとびこんだ所を「じじいぶち」,おばあさんの落ちた所を「ばばあぶち」とよぶようになった。  祖父から聞いたこの話は,祖父の父が話してくれたものだそうだ。今は,じじいぶちも,ばばあぶちも,だいぶ浅くなったので,泳いだり,すべりこんだりして,夏の水あそび場になっている。 ********  川や海での水遊びが楽しい時期になりました。  楽しく遊びましょう! 【昨日と同じおまけ】  有名ユーチューバーのヒカキンさん。「拡散希望】ヒカキンと一緒に西日本豪雨の被災地に募金しませんか?」(7/9)
 *ネットから支援募金    ※Tポイントで1ptから寄付できます(期間固定Tポイントもご利用いただけます)   ▼平成30年7月大雨被害緊急災害支援募金Yahoo!基金)   ▼大雨洪水緊急支援(A-PADジャパン)   ▼被害の大きい広島・岡山で活動を開始(ピースウィンズ・ジャパン)   ◆平成30年大阪府北部を震源とする地震緊急支援募金Yahoo!基金