集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「豆造づか」《作手村のむかし 9》

花0527。 天気のよい一日。お出かけでした。

 文集「こうやまき」(1970年・刊)から,「作手村のむかし」の9話目です。

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   『豆造づか』 (文・菅守小6 男子)

 上菅沼のぼくの家から,五・六百メートルほどの上で川をこえ,五十メートルぐらい山をのぼると,そのたらりに「豆造づか」という所がある。そのへんは,ひのき林でところどころから光がはいるぐらいに,うすぐらい所である。

 今から約五百年ぐらい前の話だそうだ。昔,この地方は,今でいう春分の日近くになると,山を焼く習慣があった。そのころ,山は自分のものはほとんどなく,部落または村で共同でやっていた。焼くのは,草をつくるためで,草は家ちくのえさにしたということだ。

 その日,雨が少しふっていたが,山焼きをした。雨がふっていたので,みんなみのやかさをつけてやった。その中に,遠い所からやとわれて働きにきていた,豆造という人がいた。運悪く,山焼きの火が豆造のみのに燃えうつったが,みのをにがなかったので,ころがりながら焼け死んだそうだ。

 人々は,豆造の死んだ所に石をつんで,つかを作った。そして,現在では,もう石もなくわからなくなってしまい,豆造づかという地名だけが残っている。

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【今日の小咄】

 「 ◯ ん こ

 あなたは,○の中に何を入れますか?

 考えられらのは,う,ち,ま,え,が,ぶ,め,き,わ,て,あ,などです。

小学生が「う」。

中学生が「ち」。

高校生が「ま」。

運転初心者が「え」。

親父は「が」。

文学少女が「ぶ」。

昭和の遊びは「め」。

金持ちは「き」。

めざましテレビは「わ」。

プリンセスは「て」。

甘党は「あ」。