『いのちをいただく』(坂本義喜・原案/内田美智子・作/魚戸おさむとゆかいななかまたち・絵)
天気のよい一日でしたが,薄曇りだったようです。
暖かい日が続き,桜の開花が広がっています。出先のソメイヨシノは8分咲きぐらいでしたが,“見た目は満開”でした。
先日,野生種の新種「クマノザクラ」が発見されたとニュースになっていました。
新種ですが,急に生えてきたわけではなく,地元では「早咲きのヤマザクラ」と呼ばれていた桜です。
「桜」というとソメイヨシノを指すことが多いですが,当地のようにヤマザクラが多いところでは,「調べてみたら新種だった」ということもあるかもしれません。
専門家のみなさん,いかがでしょう。
つくで交流館の図書室で,お子さんと一緒にお母さんが本を返していました。
その中にあった一冊に目が留まりました。
以前(昔?),用事で立ち寄った博多の書店に「今,話題の…」とのポップが付いた『いのちをいただく』(西の本新聞社・刊)がありました。
その後,いろいろと話題になっていった話で,絵本や紙芝居,映像になりました。
目に留まったのは『絵本 いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日』(講談社の創作絵本)です。図書室で読みました。
絵を描いた魚戸氏は,あとがきで「わらしべ長者のような絵本」として,次のように書いています。
この『いのちをいただく』のお話は,まるで“わらしべ長者”ののようなご縁で,こうして絵本になりました。その過程をこっそり,読者のみなさんだけに教えちゃいましょう。 この絵本のお話を書かれた助産師の内田さんが,ある日,食肉解体作業員の坂本さんの講演を聞いたことから始まります。 内田さんは坂本さんのお話にたいへん感銘を受け,その内容を作文に起こし,坂本さんに目を通していただいたうえで,ご自分の講演会で朗読して人に伝えていました。と同時に(略)興味をもった新聞社の方が,小さなサイズの本にしました。 (略)その方から「とても反響があり,,もっと多くの子どもたちに伝えたいので,広い教室の後ろの席からでも見える大きさの,紙芝居サイズの絵で描きおこしてくれませんか?」と依頼され,その半年後,僕は人生初の紙芝居をスタッフとともに,見よう見まねで描きあけました。(略) それと同時進行で製作されていたのが,今回のこの絵本というわけです。(略)ここでは,内容に触れるのを止めておきます。 もし,この坂本さんの話を知らない方は,ぜひ読み(観る)ことをお薦めします。 お子さんがみえる方は,ご一緒に。 「命」を考えるきっかけを与えてくれる話です。 【参考】 キッズボンボン for Children(YouTube)で,「読み聞かせ」が公開されていますが,これを見る前に,図書や絵本を読まれた方がよいと思います。 そうして読んだ“自分のことば”をもって,この「読み聞かせ」を見ると,違った気づきがあるように思います。 ◇公式【絵本読み聞かせ】いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日/原案:坂本義喜 作:内田美智子 絵:魚戸おさむとゆかいななかまたち(講談社の創作絵本 )(YouTube)