集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『コーヒーが冷めないうちに』(川口俊和・著)

実1224。 天気予報が「下り坂」と伝えており,午前中は日差しがありましたが,雲の多い日でした。  “放射冷却”がなかったせいか,暖かく感じる日で,活動をするには都合のよい天候でした。  今日は,クリスマス・イブ。  サンタクロースの出発は19時(日本時間)。   ◇Google サンタを追いかけよう  あなたのところにも,サンタクロースは来ましたか。  2015年に発行された本ですが,2017年の年間ベストセラーの上位に入っている『コーヒーが冷めないうちに』(サンマーク出版・刊)です。  “タイムトラベル”の話ですが,タイムマシンに乗るのでも,ドラえもんが連れて行ってくれるわけでもありません。  また,“行った先”で,「何かをしてくる」とも違っています。  とある街の喫茶店「フニクリフニクラ」に,不思議な都市伝説がありました。  喫茶店の片隅のテーブル席に座ると,望んだとおりの時間に戻れるというのです。  でも…。  「その席に座ればよい」というのではなく,面倒なルールがあり,それを守らないと叶いません。
 ただし,そこにはめんどくさい…  非常にめんどくさいルールがあった。 一,過去に戻っても,この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない 二,過去に戻って,どんな努力をしても,現実は変わらない 三,過去に戻れる席には先客がいる   その席に座れるのは,その先客が席を立った時だけ 四,過去に戻っても,席を立って移動する事はできない 五,過去に戻れるのは,コーヒーをカップに注いでから,   そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ  めんどくさいルールはこれだけではない  それにもかかわらず,今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる
 過去に戻ろうと席に座った女性はみな,大切な人との「別れ」を経験していました。  その人に会ったら…。
 その場にいる三人は見慣れた現象なので,特に驚く事はなかったが,何も知らずその場に居合わせた客がいたら,相当驚くはずである。なので,その場合「手品です」と言ってごまかす事になっている。もちろん,種は聞かれても答えられない。
 あなたの近くにも,喫茶店「フニクリフニクラ」があるませんか。あったら,その席に座りますか。
   もくじ プロローグ 第一話 『恋人』結婚を考えていた彼氏と別れた女の話 第二話 『夫婦』記憶が消えていく男と看護師の話 第三話 『姉妹』家出した姉とよく食べる妹の話 第四話 『親子』この喫茶店で働く妊婦の話
【関連】   ◇川口俊和 (@jlaidk)Twitter)   ◇舞台「コーヒーが冷めないうちに」(1110プロヂュース)