『コーヒーが冷めないうちに』(川口俊和・著)
天気予報が「下り坂」と伝えており,午前中は日差しがありましたが,雲の多い日でした。
“放射冷却”がなかったせいか,暖かく感じる日で,活動をするには都合のよい天候でした。
今日は,クリスマス・イブ。
サンタクロースの出発は19時(日本時間)。
◇Google サンタを追いかけよう
あなたのところにも,サンタクロースは来ましたか。
2015年に発行された本ですが,2017年の年間ベストセラーの上位に入っている『コーヒーが冷めないうちに』(サンマーク出版・刊)です。
“タイムトラベル”の話ですが,タイムマシンに乗るのでも,ドラえもんが連れて行ってくれるわけでもありません。
また,“行った先”で,「何かをしてくる」とも違っています。
とある街の喫茶店「フニクリフニクラ」に,不思議な都市伝説がありました。
喫茶店の片隅のテーブル席に座ると,望んだとおりの時間に戻れるというのです。
でも…。
「その席に座ればよい」というのではなく,面倒なルールがあり,それを守らないと叶いません。
ただし,そこにはめんどくさい… 非常にめんどくさいルールがあった。 一,過去に戻っても,この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない 二,過去に戻って,どんな努力をしても,現実は変わらない 三,過去に戻れる席には先客がいる その席に座れるのは,その先客が席を立った時だけ 四,過去に戻っても,席を立って移動する事はできない 五,過去に戻れるのは,コーヒーをカップに注いでから, そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ めんどくさいルールはこれだけではない それにもかかわらず,今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる過去に戻ろうと席に座った女性はみな,大切な人との「別れ」を経験していました。 その人に会ったら…。
その場にいる三人は見慣れた現象なので,特に驚く事はなかったが,何も知らずその場に居合わせた客がいたら,相当驚くはずである。なので,その場合「手品です」と言ってごまかす事になっている。もちろん,種は聞かれても答えられない。あなたの近くにも,喫茶店「フニクリフニクラ」があるませんか。あったら,その席に座りますか。
もくじ プロローグ 第一話 『恋人』結婚を考えていた彼氏と別れた女の話 第二話 『夫婦』記憶が消えていく男と看護師の話 第三話 『姉妹』家出した姉とよく食べる妹の話 第四話 『親子』この喫茶店で働く妊婦の話【関連】 ◇川口俊和 (@jlaidk)(Twitter) ◇舞台「コーヒーが冷めないうちに」(1110プロヂュース)