子供と家庭と学校と(1984年)
早朝は青空が見えましたが,すぐに曇り空,そして雨が降ってきました。天気予報通りの一日でした。
今日は二十四節気の一つ「小雪」,「わずかながら雪が降り始めるころ」と言われます。
今日は雨で,暦に合わせて“雪が降る”ということはありませんでした(多分)が,10年前の「小雪」の前日(2007年11月22日) は,
寒い朝でした。出勤しようと外に出ると,何か白いものが……。 雪です。 空は青空なのですが,西にある雲から舞ってきたようです。 明日は,二十四節気の「小雪」です。平地の雪も近いかもしれません。と,暦に合わせるような天候だったことを記していました。 寒波による寒さが予報されています。備えをしっかりと。 小学1年の子をもつ親御さんが,“初めてのこと”に戸惑うのは,今も昔も変わりません。それが,長子であれば,親子ともに初めてのことばかりです。 学級通信では,できるだけ詳しく学校でのようすを記事にしたり,指導や活動のねらいを伝えたりしました。そして,もう一つ大切にしたのは,「家庭からのたより(声)」を紹介し,それに応える記事を載せることです。 そうした記事が“初めてのこと”への不安を,多少なりとも軽減するのではないかと考えていました。 11月中旬に,おたよりを載せました。
毎日帳(※日記),宿題,どろん子(※学級通信)は,必ず遊んでからやります。自分で,五時半と決めてやるようになりました。でも,その時間は,夕食の支度をしておりますので,どろん子を,私に聞こえるように,声に出して読ませております。(※1) 一学期の頃は,「誰々だんがいじめるから,学校に行かない(※2)」と言って,特に月曜日は行きたがらないことがありました。どちらかというと,メソメソしているのではと,思っていました。 それが,数日前,男の子とケンカをしたり(※3),タンカを切って詰め寄ったと聞いて,ビックリしました。自分より弱そうな女の子には,強い態度で接するようですし,皆に嫌われないかと,心配なこの頃です。 小さな子供は,とても好きで,弟の面倒や,他の子の相手をしたりすることもするようになりました。このおたよりには,印(※1〜3)を付けて,それについて次のようにコメントしました。
【※1】 声を出して,本を読む,文章を読む。とても良いことだと思います。内容をとらえるのは,声を出すと,上手になります。 【※2】 子供同士のいじめは,先生に見えないところで起こります。程度の違いはあるが,中学,高校でのいじめと,本質は同じではないかと思います。 早いうちから,こういうことの起こる原因を小さくし,無くしていきたいと思います。 子供が,※2のようなことを言ったら,ぜひ一言,ご連絡ください。 【※3】 男の子も,女の子も関係なく,体をぶつけて遊んだり,ケンカしたりしたいものです。 *私の知らない家庭での生活を教えていただけるおたよりは,とても嬉しくなります。現在とは,いじめについての考え方,受け止め方など異なっていたと思います。けれども,子供の痛み,子供の軽率さ,親が心配は変わるものではなく,“小さいうち”に解消することが肝心です。 そのために,子供と家庭と学校とが“同じように理解する”ことは重要です。 今,“同じように理解する”ことに,どのような方策が生かされていますか。 先生,それを活用していますか。