集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

こどもの日。美しい母の姿。

鯉幟0505。 今日は,二十四節気の一つ「立夏」です。  春分夏至のちょうど中間にあたり,この日から立秋の前日までが夏季です。  新緑の季節で,九州では麦が穂を出し,北海道では馬鈴薯や豆の種まきが始まります。  二十四節気をさらに細かく分けた“七十二候”では「蛙始鳴」候にあたり,蛙が鳴き始める時期を意味しています。  当地は,暦に合わせたように“暑い日”になり,季節の変化を感じる一日でした。  明日は雨予報ですが,過ごしやすい日であれば…。  今日5月5日は,国民の祝日の一つ「こどもの日」です。  「こどもの人格を重んじ,こどもの幸福をはかるとともに,母に感謝する」ことを趣旨として1948年に制定されました。  また,五月五日は五節句の一つ「端午の節句」です。男の子の健やかな成長を願う行事が行われます。  鯉のぼりを揚げ,天の守護を願い,兜や鎧を飾り,立身出世を願い,お祝いをします。  さらに,「菖蒲の節句」とも呼ばれ,菖蒲湯に入ります。菖蒲の強い香りで,厄払いをします。  あなたの五月五日「こどもの日」は,どんな一日でしたか。  祝日の趣旨にある“母に感謝する”ことに関わって,思い出した“母の話”があります。  連休前の学校で読み聞かせされているかもしれない絵本の一節です。  その絵本は,米倉斉加米氏の『おとなになれなかった弟たちに…』(偕成社・刊)です。  絵本は,
ぼくの弟の名前は,ヒロユキといいます。
で始まる戦争中のお話です。  描かれる“暮らし”のなかで,疎開しようとして出かけた先で見せた母の姿を描きます。
 そのときの顔を,ぼくはいまでもわすれません。  強い顔でした。でも悲しい悲しい顔でした。ぼくはあんなに美しい顔を見たことはありません。ぼくたち子どもを必死で守ってくれる母の顔は,美しいです。  ぼくはあのときのことを思うと,いつも胸がいっぱいになります。
 苦しい日々のなかで,母の“美しい顔”を見出しています。  お母さんの“凄さ”や“強さ”が伝わってくる話です。  こどもの日,子供達は,どのようなお母さんの姿を見ましたか。  お母さん,どんな姿を見せましたか