年末と年始と
昨日(28日)は,官公庁の御用納めでした。仕事納めを終え年末年始の休暇という企業も多いと思います。
当ブログ『集団「Emication」」も,年末年始の休みにいたします。次の更新は3日あるいは4日です。
ご訪問,ありがとうございます。記事をお愉しみください。
本日は,年始の話題です。
今年も,氷上姉上神社でお祓いをしていただいた「宝船の絵」(初夢七福神縁起)が届きました。
宝船の絵は,初夢で良い夢が見られるよう,“枕絵”としたものです。
室町時代を起源としたこの習慣は,戦国時代の武将も行っていたほど縁起のいいおまじないだそうです。江戸時代には,年末になると宝船と七福神の絵を売って歩く人もいたほどの人気のおまじないでした。
初夢用の宝船と七福神の絵には,「長き世の とをのねふりの皆めさめ 波のり舟の音のよきかな」という回文の歌が書かれています。この上から読んでも下から読んでも同じ文句の歌を,三回唱えて寝るのが幸運の鍵だそうです。もしも,夢見が悪かったなら,翌朝この絵を川に流せば大丈夫だそうです。
初夢について,こんな小咄があります。
「この野郎,やっと見つけたぞ,ちくしょうめ,金返せ!」 「何ですぅ?旦那ぁ,えらい剣幕で?」 「盗人猛々しいとはおめぇのこった!さぁ,きりきり金を返しやがれ!」 「待ってくんねぇ,いってぇどうしたんで?」 「おめぇから買った,七福神図の紙を枕にひいて寝たら,これがどうでぇ。 正月早々,夢の中で福神のくせぇしやがって大喧嘩だ。 こんな縁起の悪いこたぁねぇ。判ったらきりきり銭を返えさんかい!」 「判った旦那,ところで旦那は寝相は良い方かい?」 「てやんでぇ,こちとら江戸っ子でぇ,勝手気侭に眠るってもんだ」 「そりゃぁ,いけねぇ。帰って紙を見てみねぇ。」 「どうだってんだよ?」 「枕の下で,紙が揉めている。」よい初夢から始まる2017年に! みなさん,よいお年を!