改めて,『大地を受け継ぐ』を観る。
昨夜から雨が降っていましたが,午前中は雨が上がっていました。午後になって雨になりました。
明日からしばらくは雨は降らないようです。秋晴れ,冬晴れが続くといいなあと思います。
22日,福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震があり,津波警報が発令されました。
当日,津波は1.4mにもなりました。“実感のない者”には,不謹慎にも「大きくなく…」と思ってしまいますが,この大きさは人は耐えられない破壊力をもっています。
「次」が心配される中,いろいろと考え,見直し,備えを続けます。
「福島」「いじめ」などの言葉が出る悲しいニュースがありました。
原因はさまざまですが,「“正しく知る”ことをしていれば…」と思うことがあります。それが難しく出来ていないから,「いけないこと」と分かっていても無くならないのでしょう。
「考える」ことをしたいと,映画『大地を受け継ぐ』を,ゆっくり見ました。
ドキュメンタリー作品は,映画が公開されても“全国公開”とはいかず,見ることのできる場が限られます。この作品もそうした一つで,近くでは公開されませんでした。
DVDのパッケージは,次のように紹介を載せています。
2015年5月。16歳から22歳までの学生11人が訪ねたのは福島第一原発から約65km離れた須賀川市のとある農家。撮影から遡ること4年前の2011年3月14日に,「お前に農業を勧めたのは,間違っていたかもしれない」と息子に言い残して,この農家の男性は自ら命を絶った。原発事故を受け,地元の農業団体から農作物出荷停止のファックスが届いた翌朝のことだった。 だが,残された息子と母は今なお,汚されたこの土地で農作物を作り続けている。先祖が代々受け継いできた土地に対する責任,定められた検査を経ているとはいえ,この地で育てた作物を流通させることへの罪の意識,東京電力からの補償金を巡る不条理な仕組み,身内からの批難…。 決して報道されることのない真実と孤独な“声”に耳を傾ける学生たちは何を想い,何を受け継ぐのか。 『戦争と一人の女』の井上淳一監督が贈る,“食と命”のドキュメンタリー。11人の大学生を前に,福島の農家 樽川和也さんが“語り”ます。 映像は,樽川さんの語る姿を映し続けます。 “痛みを知る者”が紡ぎだす言葉は,苦悩や怒り,そして願いが,重く,強く伝わってきます。 事故後の“自分の作った農作物”の扱いについて,樽川さんが一言一言かみしめるように語りました。
国の基準以下だったら販売することができた。 私は食べませんでした。 生活する上では,それを出荷せざるを得ない。それを分かりながら出荷するっていうのは…。 生産者として…。「“声”に耳を傾ける学生たちは何を想い,何を受け継ぐのか。」 それが,見ている自分にも問いかけられてきました。 「今」「未来(あす)」を考えました。 あなたは,ご覧になりましたか。 ※ DVDあります。 【関連】 ◇大地を受け継ぐ(facebook) ◇大地を受け継ぐ 公式WEBサイト ◇映画『大地を受け継ぐ』公式アカウント (@daichi_uketsugu)(Twitter) ◇ドキュメンタリー映画「大地を受け継ぐ」/予告編映像(YouTube)