集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『金持ち父さんのセカンドチャンス』(ロバート・キヨサキ・著)

花1128。  天気のよい日になりましたが,強い風が吹き,寒い日でした。  この強い風で,近所にあるイチョウの木が“まる裸”になってしまい,木の周りが黄色に染まっていました。  紅葉も終わりの時期を迎えたようです。    ロバート・キヨサキ氏は,起業家,教育者,投資家などの肩書を持ち,ベストセラーになった『金持ち父さん 貧乏父さんの著者です。  また,アメリカの次期大統領となるドナルド・トランプ氏との共著もあります。  タイトルの「セカンドチャンス」に惹かれて『金持ち父さんのセカンドチャンス: お金と人生と世界の再生のために』(筑摩書房・刊)を手にしました。  読み始めると“重さ”を感じて,なかなかページが進みませんでした。  それが,文字の大きさからくるのか,内容からくるのか,その両方なのか,理由は決めかねました。  説明的に述べる部分とQ&Aで説明する部分があり,内容は伝わってきます。
A 今まで二種類の人々について説明したが,私は三つめに属する。私も,とても恐ろしい状況だと思うし,人々が受ける被害を心配している。だが,一方でとても興奮している。我々は世界史上最大のパワーシフトと富の移転を目撃するだろう。(略)
 しかし,その伝わったのが“理解”なのかは自信がありません。  これまでの著書と同様に,“ファイナンシャル”が重要であることを述べ,その“教育”の必要性を訴えています。  経済の大きな変化を踏まえ,金融危機後の不況にあえぐ人々に向けて,「セカンドチャンス」をつかみ生き延びる方法を伝授しています。
 本書は外見的な返信の本ではない。真のセカンドチャンスはキッチンを新しくしたり,ペンキを塗り替えたり,新しい服を着たり,体重を10ポンド落としたり,もっと給料の高い職に就くために学校に戻ったりすることではない。  真のセカンドチャンスは変態(メタルフォーシス),芋虫が…  前章で述べた通り,フラーが発見したグレート・スピリットの一般原理は以下のようなものだ。(略) …できる限りこの原理を守ってきた。自分の利益を上げるだけでなく,いかにして他者を豊かにできるか考えるように習慣づけた。  さまざまな意味で,金持ちとそうでない人々との違いは,所有しているのが第一・第二の富か,それとも第三の富かにある。 Q 私が第一・第二の富に意識を向ければ,真の富裕層に近づけるということか? フラーがグランチと呼んだ人々のような? A そうだ。あなたは不誠実になったり騙したりすることなく,グランチと同じ富を築くことができる。富自体は悪いものではない。だがそれを手に入れる過程には,正しことと悪いこと,合法と違法,道徳的と非道徳的な方法があることを忘れないでほしい。
 「セカンドチャンス」を作るのか,探すのか,生かすのか…  これからのセカンドライフを考える“ネタ”を与えてくれる一冊だと思います。  ただし,読み切るには“パワー”がいりそうです。  それでも,読みますか。
  目次 献辞 まえがき パート1(過去)  序章  第一章 なぜ金持ちはお金のために働かないか  第二章 未来を見通す男  第三章 私にできることは何か?  第四章 グランチによる強奪  第五章 次の暴落はいつ起こるのか  第六章 1000兆ドルってどのくらい?  第七章 見えないものをどうやって見るか パート2(現在)  序章  第八章 ビフォア・アフター パート3(未来)  第九章 「学校に行く」の裏側  第十章 「ミスを犯すな」の裏側  第十一章 「いい成績を取る」の裏側  第十二章 「いい仕事につく」の裏側  第十三章 「借金を返す」の裏側  第十四章 「収入に見合った生活をする」の裏側  第十五章 「カンニングはするな」の裏側  第十六章 「金持ちは強欲」の裏側  第十七章 「投資は危険」の裏側  第十八章 「お金を貯める」の裏側  第十九章 「非常事態はよくないもの」の裏側 最後に あとがき