『日本国民の新教養』(KAZUYA・著)
今日は,朝から青空が広がった晴れの日でした。
台風で“空気が入れ替わった”ようで,吹く風は暑くなく気持ちよく,汗が噴き出ることはありませんでした。
明日,明後日と天気がよさそうです。「秋の催事」を楽しめそうです。
今日9月9日は,五節句の一つ「重陽の節句」です。旧暦では菊が咲く時期であり“菊の節句”とも呼ばれます。
・1月7日「人日(じんじつ)の節句」 七草粥で新年を祝います。 ・3月3日「上巳(じょうし)の節句」 ひな祭りで祝います。 ・5月5日「端午(たんご)の節句」 子供の成長を祝います。 ・7月7日「七夕(しちせき)の節句」 織り姫,彦星の物語で有名です。 ・9月9日「重陽(ちょうよう)の節句」 菊花の香りの酒で月をめでます。五節句をみると,“特別なことをしない”と言う方が多い節句ではないかと思います。 今日の天気に“季節の変化”を感じた方も多いと思います。ゆっくり歩いて,周囲の木々や草むらを眺めてみると“変化”に気づくでしょう。 そうした自然のようすと,暦の二十四節気や五節句などを重ねると,“感動”に出会えると思います。 明日は,いつもと違う道を通ってみませんか。 図書館の書架で,表紙に“若い論客”と思われる姿があり,帯には「今,日本中が注目する男!」とのコピーが目立った『日本国民の新教養』(KADOKAWA・刊)を読みました。 出版社の案内文には,
僕らがファミコンに夢中になっていた頃、戦前の小学生は人生を学んでいた。教養とは“生きる力”のこと。諸外国と対等以上に渡り合っていくために、現代社会をより賢明に生きていくために必要な新たな知識を1冊に。とあり,帯では,「君たちが学んだ「教養」は全てまちがっている!」と,若者に向けて書かれたことが伝わってきます。 KAZUYA氏は,“教養”を述べていくにあたって,第1章「自分の頭で考えよう」の最初にショウペンハウエルの言葉を引いています。 ショウペンハウエルが読書について述べた「実は我々の頭は他人の思想の運動場にすぎない」を受け,話を続けるなかで「オリンピックなんて目じゃないほどの参加選手が…」と,若い読者が“土俵を描く”ことをしやすいように進みます。 内容は,「世界の宗教」「天皇と日本の神話」と続いていきます。 世界の宗教で,「日本人は無宗教はウソ」から述べはじめ,「一神教と多神教」そしてキリスト教をはじめ宗教の姿を“説明”していきます。 読みながら,「ああ,そうだったのか。」と“ガッテン”しつつ,「自分の頭で考えると…」と立ち止まりました。 神道を述べた項で「神社神道」と「教派神道」に大きく二つに分かれるとありました。 なんとなく承知しながらも,教派神道は「一般的に神道十三派のことを指すす」とあり,「十三派??」でした。 出雲大社(いずもおおやしろ)教,御嶽教,黒住(くろずみ)教,金光(こんこう)教,實行(じっこう)教,神習(しんしゅう)教,神道修成派,神道大教,神理教,扶桑教,禊教,大成教(神道大成教?),天理教の13団体だそうです。 聞いたことのあるものもありますが,初めて知るものでした。 第3章「天皇と日本の神話」では,先月,天皇陛下がビデオメッセージでお気持ちを表されたこと,以前読んだ『古事記のものがたり』を重ねながら,読みました。 神話を解説しながら,
現代なら,『週刊文春』あたりにスクープされること間違いなしの色男です。妻は当然嫉妬しますが,なんとかとりなして勢力を…。など,“若者がイメージしやすい”表現も使われています。 本書から「新しい知識」が得られるものと思います。それを,そのままにせずに整理し,“自分の頭で考える”ことで,新しい見方がわいてくる一冊でした。
CONTENTS 1章 自分の頭で考えよう なぜあの人はあんな頓珍漢なことを言うのか?/国民がアホだと国が滅びる ほか 2章 世界の宗教を知る 一神教と多神教/ユダヤ教/キリスト教/六信五行/日本人の考え方 ほか 3章 天皇と日本の神話 本当はすごい天皇/天皇陛下のお仕事/大国主登場/天孫降臨/そして神武天皇へ ほか 4章 安全保障の基本 世界平和は難しい/集団的自衛権って何?/宥和だけでは平和にならない ほか 5章 成長する日本へ 強い経済あっての国/人間の最後を見直してみる ほか【関連】 ◇KAZUYA Channel(YouTube) ◇KAZUYA @kazuyahkd(Twitter)