旅の空。
旅に出ています。
旅のお話は,また。
【ちょっと長い小咄】
昔あるところに,三度の飯より酒の好きな親父と息子がおったなじゃと。
ある日のこと,親父どんと息子はささいなことで大喧嘩となり,息子はプィっと酒を飲みに出かけてしまった。親父どんも,相手がいなくなりゃ喧嘩もできねぇと,ぶつぶつ言いながら手酌で飲みだしたんじゃと。
息子が夜遅くに,ふらふらになって帰ってきて,戸をどんどんたたいて言った。
「おーい!親父今帰ったぞ。開けろ,戸を開けろ。」
「誰だっ。こんな夜更けに,自分の親父を呼び捨てにしおって!」
「誰だと,自分の息子の声をわからぬほど,ぼけたのか…。」と言いながら戸をがたびしゃやりながら家の中に倒れ込むように入ってきた。
そこで親父どんが,「こんな遅くまで酒を飲んでくるような息子には…。」と言いながら振り返って息子の顔を見ると,息子の顔が2つにも3つにも見えた。たまげた親父どんが言った。
「な,なんだお前は,化けもんか。そんな化けもんに,この家はやらんぞ。」
そしたら,息子は天井を見上げて,「こんなぐるぐる回る家を,誰がもらうものか。」 だとさ。
参考;「とんと昔の笑い話」
【おまけ】
8月15日(月)に,新城市リフレッシュセンターで開催された「みんな音もだち Summer Live(サマーライブ)」の様子をお届けします。(主催;作手音楽ネットワーク♪アルペジオ♪)