『リボルバー』(原田マハ・著)
朝は気温が低かったですが、日中は暖かくなり暑さを感じました。
用事があって新幹線を利用しました。
車内は…。マスクは…。
名古屋で開催されていた 「ゴッホ・アライブ」に行きたいと思いながら、鑑賞・体験できず閉幕してしまいました。
ゴッホを気にしているとき、表紙と裏表紙に“ゴッホの「ひまわり」”が載っている『リボルバー』(幻冬舎・刊)を目にしました。
表紙には“耳切り”の直前に描かれた「ひまわり」、裏表紙は最も有名な「ひまわり」です。
「ひまわり」を描いたゴッホの話ですが、共に暮らしたゴーギャン、そして“その死”が登場します。
それを聞き、語り、調べ、辿るのは…。
ゴッホとゴーギャンの研究者 高遠冴 を中心に、オークション会社「ザザビーズ」に勤める友人の 小坂莉子、CDC社長の エドゥワール・ギロー、同僚の ジャン=フィリップ・ブノワ…。
──さあ、サエ、我らがウォーショースキー。ここらで謎解きをしてくれ。あの錆びついたリボルバーの正体が、いったいなんなのかを──。出版社の図書紹介には、
誰が引き金を引いたのか? 「ゴッホの死」。アート史上最大の謎に迫る、著者渾身の傑作ミステリ。 パリ大学で美術史の修士号を取得した高遠冴(たかとおさえ)は、小さなオークション会社CDC(キャビネ・ド・キュリオジテ)に勤務している。週一回のオークションで扱うのは、どこかのクローゼットに眠っていた誰かにとっての「お宝」ばかり。 高額の絵画取引に携わりたいと願っていた冴の元にある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれる。 それはフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだという。 「ファン・ゴッホは、ほんとうにピストル自殺をしたのか? 」 「――殺されたんじゃないのか? ……あのリボルバーで、撃ち抜かれて。」 ゴッホとゴーギャン。生前顧みられることのなかった孤高の画家たちの、真実の物語。とあります。 この“一丁のリボルバー”が、ゴッホの死を語ります。その語りは、真実なのか…。 ゴッホが描いた「ひまわり」は…。 ゴーギャンが描いた「○○」は…。 そこに…。
「出来過ぎの話かもしれないけれど、私、信じたいです。だって、マダム・エレナを通じて、聞こえてきたから。レアの声、ヴァエホの声。テオの声。フィンセントの声も。ポールの声も……」(略) 日本に憧れ、美の理想郷を求めてアルルへ旅立ったゴッホ。 世間をあっと言わせようと、新しい様式の確立に執念を燃やし、誰よりも遠くへ到達しようと足掻いたゴーギャン。著者の描く“真実”に、わくわく、どきどきして、先が気になって厚い本ですが止まりませんでした。 あなたにお薦めです。
目次 0 プロローグ いちまいの絵 1 ふたつのリボルバー 2 サラの追想 3 エレナの告白 4 ゴーギャンの独白 5 オルセーの再開 6 エピローグ タブローの帰還【関連】 ◇原田マハ公式ウェブサイト マハの展示室 ◇『総理の夫』(原田マハ・著)(2021/09/12 集団「Emication」) 【メモ;職員の異動検索】 中日新聞・東京新聞に「教職員・公務員の異動」が掲載されるのに合わせ、ネット検索できます。 すでに発表された県や市の異動が調べられます。