集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『東大生が日本を100人の島に例えたら 面白いほど経済がわかった!』(ムギタロー・著)

花0225。 “”と“”に感謝を思う日でした。  この本をAudibleで見て、面白そうとライブラリに入れました。  Audibleの朗読は心地よく聴け、小説は浸り込んで楽しめます。しかし、実用書などは言葉や用語が分からないことが、よくあります。また、何かをしながらの「ながら聴き」となるので、分からない言葉があると、作業や活動が止まってしまいます。  この本は経済の用語が出てきそうですし、ながら聴きの機会がないままでした。  図書館に寄ったとき、書架に『東大生が日本を100人の島に例えたら 面白いほど経済がわかった!』(サンクチュアリ出版・刊)がありました。多くのイラストが説明に添えられていますが、これはAudibleでは見られません。  読むかどうか分かりませんが、イラスト、図を見たいと思い、図書を借りました。  本書について、出版社は、
 経済ってわかりにくい…。  なぜなら、難しい経済用語や謎の数字が出てくるから。話のスケールが大きすぎるから。自分の暮らしとの関係がよく見えないから。  この本は「日本がもしも100人の島だったら?」と例えることによって、難しい経済の仕組みを、超シンプルに理解していただくための本です。  さあ、100人の島とその住人たちと、一緒に経済の世界を楽しみましょう。  ユーモラスな動物たちの図解が入って、中高生から大人まで、誰でも「経済がわかる」内容になっています。  経済がわかると、世の中の流れが見えるようになります。と同時に、不思議と日頃の悩みが小さくなっていきます。
と紹介し、ユーモラスな動物たちの図解も、“誰でも分かる”ことの助けとなるようです。  今回、図書を手にして、Audibleの朗読を倍速より少し速めて聴きました。  速い朗読では言葉が分かりにくいのですが、図書の文字を見ながらだと、内容が“よく分かる”気がしました。また、説明とイラストも、その速さで“分かり”ました。  実用書では、図書とAudibleを併用する“読書”も、よさそうです。  説明文にある通り「経済って何だか難しそう」、「経済って分かりにくい」と思って避けてきた方には、図版や分かりやすい例えで簡潔に説明されており、「難しくないぞ」と、すんなり読めて、よく分かるでしょう。  専門的な用語も出てきますが、説明があり、小学生でも楽しく読めるでしょう。  経済の動き、これからの経済、社会を考える“ベース”の一つとして、本書の経済を学んでみませんか。
経済の仕組み0225。
 読書メモより
○ ヒトは言葉によって、「役割分担」をし、「物資の分配」をし、「知識の継承」をしながら発展してきました。 ○ (略) 新しい技術の研究など「島のみんなにとって大切だけど、なかなかお金にはなりにくい仕事」は、放っておくと誰もやらなくなってしまうので、公務員がやります。 ○ ある物体が「お金」の役割を果たすためには3つの条件を満たす必要があります。  ・みんなが価値を感じること(略)  ・その価値がすぐに消えないこと(略)  ・小さく分けられること(略) ○ 国の赤字は民間の黒字 ○ 弱者かどうかなんて、平均からの差でしかないため、「社会的弱者」は絶対にいなくならないのです。 ○ このように政府は、「『島の文明発展』と『島の平和』を達成するにはどうするか?」「お金のバランスを取るにはどうするか?」を考えながら、政策を決めています。 ○ 専門分野を学んだ人材が、専門性を活かせない仕事に就くのは、日本にとって大きな損失でしょう。 ○ ゆるゆると物価が上がっていると(インフレを起こしていると)、政府は「よしよし、いい調子だ」と思うのです。(略) 物価が下がっていると(デフレを起こしていると)政府は「ああ、悪い状態だ」と思うのです。 ○ この本で紹介してきた内容は、MMT(Modern Monetary Theory=現代貨幣理論)と呼ばれる経済理論を参考にしています。 ○ お金は「異なる価値も媒介できる超便利な時短アイテム」なのです。 ○ 本当に、安心で、自由で、強気になれるのは、お金ではなく、「資源」や「技術」、「軍事力」をたくさん持っている島なのです。、 ○ 現在、国際法にはなにも罰則が存在しません。ただの努力目標です。 ○ どんな考え方の人でも「持続可能な経済システムにしよう」には賛成できるはずです。
   CONTENTS はじめに ご注意「100人の島」という例えについて CHAPTER 1 ケイザイ以前の話 CHAPTER 2 国家とお金 CHAPTER 3 国の役割と政府のお仕事 CHAPTER 4 景気と物価 CHAPTER 5 投機と債券 CHAPTER 6 貿易と為替 CHAPTER 7 課題と未来 おわりに
【関連】   ◇ムギタロー@経済本を発売中!! (@mugitaro_comics)Twitter)   ◇井上智洋 (@tomo_monga)Twitter)   ◇望月慎(望月夜) (@motidukinoyoru)Twitter