川尻城址 (作手見聞録)
暖かい朝、そして暑さを感じる日になりました。
この寒暖差は、やはり体にこたえます。もう少し変化が小さいと、順に慣れていけるのに…。
昨日、ジブリパークが開園し、第1期の「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」を、多くの人が楽しんだようです。(写真は借用)
みなさんは、訪れる予定をしていますか。
旧作手村が、地域情報をまとめたA5サイズの冊子『作手見聞録』を作成し、配付していました。数回の更新があり、表紙の異なるものがありました。
発行年が明確ではありませんが、手元にある冊子から順に紹介します。
********
作手見聞録
こんなに楽しい作手の五城址
川尻城址
長者平台地と水田を隔てて相対する、こんもり盛上った城山が川尻城址である。城山は標高約570m、比高差420mの独立丘で、東端が低くなって僅かに山地に巡っている。周囲は水田で、往時は水濠か泥田堀をめぐらしたかも知れない。
山上の本丸は東西75m、南北32mの楕円形で、もとは周囲に土塁をめぐらしていたらしく、現存するものは東部に長さ12m、褶幅2m、高さ1.9m。南中央南中央部に長さ10m、褶幅0.4m、高さ0.6mが辛うじて残っている。
東部上塁下比高差10mの処に、第一空濠がある。濠帽1.5m、深さ1.5m、長さ15mである。その外側に濠の土を掻上げた土塁があり、その下に第二空濠がある。濠幅1.5m、深さ1.5m、長さ10mで、いずれも両端を山地に開放している。
第二空濠の東に長さ30m、幅7.5mの先端切出し状をした細長い東曲輪があり、城地はここで終っている。
本丸下比高差10m内外の処に、東で第一空濠に連なる帯曲輪があり、延長255m、幅は処によって異るが平均3mである。城山は山勢急であるが、南方から西方にかけやや緩斜面があり、第一帯曲輪の下に三段の帯曲輪がある。 ********
注)これまでの記事は〈タグ「見聞録」〉で
【掲載記事から】
◇川尻城址 (作手の名勝と史跡めぐり)(2021/05/03)
◇「奥平貞俊と川尻城(後半)」(続 つくで百話)(2019/12/08)