3-6 現職教育 (新しく先生となるみなさんへ)
雨の日で、小雨が降り気温の上がらない一日でした。
紫陽花は梅雨時の花だと思いますが、この時期にも“綺麗に咲く花”がります。今日の雨に濡れ、綺麗に咲いていました。
綺麗なのはいいのですが、この時期にも咲いて良いのでしょうか。心配
平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。
当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。その冊子(平成19年度)から紹介します。
********
教員の知っておくべきこと
6 現職教育
(1) 現職教育の必要性
ア 科学や技術の高度な発達,社会・文化の急激な進展に対して,生きる力の育成が要請されている。
イ 教員は教育の専門家であり,専門家として必要な教養,知性,技能を身に付けるように常に努力しなければならない。
(2) 現職教育の意昧
ア 教職は,一般教養と教職教養のみではその責務を十分には果たし難く,実際の経験が加わらなければならない。すなわち,教員には「教育の本質に関する理解と,教育技術の習得」が必要である。
イ 現職教育は「教員としての教育効果を上げるために 自主的に広く細部にわたって計画する,あらゆる研修の手段」であり,「教員の永遠の更生と進歩の方法」であるともいわれている。
(3) 現職教育の形態
ア 県教委,地方教育事務協議会,市教委が行うものには,初任者研修,教職経験者研修,実技講習会,教科別研修会,教育課程講習会等がある。
イ 県教育機関,公の研究団体等が主催する研究会,発表会,講習会,研修会等がある。
ウ 校内現職教育では,教科別,学年別,分掌別等の形態も加味して計画実施されている。
(4) 研修の留意事項
ア 研修課題を計画的,継続的に研究,実践し,専門性を高める。
イ 研修課題の内容・方法を明確に押さえ,効果的な研修に努める。
ウ 授業研究の機会をもち,授業の見方や学習指導の在り方を検討する。
特に教員の発問の仕方や子供の発言・活動の受け止め方は,重要である。
エ 研究授業を定期的に行い,事前・事後研究も計画的に行う。
オ 校内現職教育に関する組織を理解し,研修に積極的に役立てるように工夫する。
********
注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で
注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。