集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『プログラミングあそび101』(三好真史・著)

実1009。 朝は日差しがありましたが、すぐに雲が出て雨を心配する天候でした。  気温が上がらず、上着を1枚多く着て暖かくして過ごしました。秋の深まりを感じる日でした。  学習指導要領の改定で、「小学校でプログラミング教育が始まる」と大きな話題になりました。中学校では、2012年から「プログラムによる計測・制御」が必修化されていましたが、小学校の内容に入って騒ぎになりました。  学習指導要領で、次のように求められました。
  ◇小学校 総則 (3) 第2の2の(1)に示す情報活用能力の育成を図るため,(略)これらを適切に活用した学習活動の充実を図ること。また,各種の統計資料や新聞,視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ること。(略) イ 児童がプログラミングを体験しながら,コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動
 全面実施から2年、新型コロナ禍が続くなか、教育の話で耳にすることの少なくなった気がします。取り組みが進んだことや、子供が一人1台端末を手にするようになったからでしょうか。  先日、“子供に向けたテーマ”を揚げた書架に、ゲームを楽しんでいる子供達の絵が表紙にちりばめられた『パソコンなしで学べる! 思考法が楽しく身につく! プログラミングあそび101』があり手にしました。  表紙やパッと見た“あそび”から、思い込みで、本書が「子供が読みながら、“プログラミングあそび”をし、それを通して思考法を身につける」という内容だと思って開きました。
・クラスの人数分を印刷して配付するだけで… ・子どもたちのプログラミング的思考を養っていこうでは…
 “あれっ”、小学校の先生向けの図書だったようです。  気持ちを切り替えて、読みました。  題名にある“パソコンなしで学べる”ように、1ページに1つずつ101のあそびを10のテーマに分けて掲載し、それをワークシートとして学びます。  パソコンなしで学べる内容ですが、章末のCOLUMNで「おすすめサイト」を紹介しています。
◇Viscuit(ビスケット) ◇Hour of Code(アワーオブコード) ◇Scratch(スクラッチ2.0) ◇ALGO-LOGIC(アルゴロジック) ◇CodeMonkey(コードモンキー) ◇HackforPlay(ハックフォープレイ) ◇Blockly Games(ブロックリー・ゲーム) ◇プログル ◇MOONBlock(ムーンブロック) ◇CODE COMBAT(コードコンバット)
 Viscuit(ビスケット)やScratch(スクラッチ)が多く使用されていると思いますが、子供達の学習・活動で使えるものがいろいろあるようです。  先生に向けた図書ですが、お子さんが“ワークブック”として使うのもよさそうです。  いかがですか。
   contents はじめに Introduction プログラミングあそびの指導で大切にしたいこと Chapter 1 順次実行あそび Chapter 2 順次処理あそび Chapter 3 イベントあそび Chapter 4 反復処理あそび Chapter 5 条件分岐あそび Chapter 6 変数あそび Chapter 7 メッセージあそび Chapter 8 関数あそび Chapter 9 コンピュータの考え方あそび Chapter 10 アルゴリズムあそび 解答 参考文献
 「パソコンなしで…」「人数分を印刷して配付…」という図書ですが、今の学校・教室のようすに合っているのか、求められているのか…。  掲載のあそびを、端末で1つずつ表示できるようになっていれば、容易に使えそうです。そして、子供が繰り返しあそぶことができます。どうかな。 【関連】   ◇三好@小学校教師 (@fukuekubo39)Twitter)   ◇プログラミング教育文部科学省