『ふたごじてんしゃ物語』(中原美智子・著)
昨夜は、「愛知県西部と東部で線状降水帯が確認され…」と情報があり、非常に激しい雨が降りました。強風を心配し備えましたが、それほど強くなく、被害もなかったようです。
今朝、ニュースは台風による大雨に備えるように伝えていますが、当地では雨は止み風もなく青空でした。
日中は気温が上がり、夏のような暑さを感じる日でした。
みなさん、台風の被害や影響は大丈夫でしたか。
「いい話の図書館」で43冊目の図書『ふたごじてんしゃ物語』(苦楽堂・刊)を読みました。
本に恋する小林店長は,「本に恋する店主の呟き新聞」に
ふたごをもった主婦が、ふたごを安全に乗せて走れる自転車があればいいなあと思った理想を、あきらめなかった実話です。10年かけて実現化させた単なる奮闘記ではありません。自分の価値観が私以外の誰かの役にたつかもしれない、あきらめないこと、ひとりでできなくてもぶれない思いがあれば仲間ができるのだと優しい笑顔で語りかけます。とメッセージを載せています。 自転車に2人の子供を乗せた笑顔のお母さんが、前からの姿を表紙に、背後からの姿を裏表紙に描かれ、その楽しそうな姿にほっこりします。 表紙を開くと、見返しに「小児補助席を装着した参考図」が描かれています。まだ読む前で思いも経緯も知らないので、「これが、“ふたごじてんしゃ”か。ごっついなあ。」と感じました。 そして、裏表紙側の見返しには《つなげるが描く育児の未来図、「ふたごのまち」》の絵があり、さまざまな場所で集う家族や人々の語らう姿が描かれています。 出版社の図書紹介に、
「今、双子を育てているママたちに、わたしが感じたあの自由を届けたいんです。これを製品化して届けたいんです」……今までなかった自転車を考案し、会社をつくり、多胎育児支援NPOを立ち上げた、双子ママの物語。とあり、表紙にある自転車が生まれる話のようです。 長男そして双子と3人の子育てをする著者は、1歳半まで"その頃の記憶がないんです”と、体力的にも精神的にも大変だったことを述べています。この状況は、子育てを経験するすべての方が同じでしょう。 そこから“やっとお出かけ”できた喜びがあり、困難を経験します。そこからが、他の方と違っていました。 読みながら「えっ。何で。」と驚く行動が始まります。しかも“くじけない”心と身体をお持ちのようです。 読んでいくと、決して強靭な心や身体なわけではなく、他の子育てされている方と変わらないことが分かります。 でも、その行動や成果が違ったのは…。 著者は「新しいことをはじめるのは、いつもワクワクします」と述べています。このワクワクが、新しい発想や行動に…。 でも、それ以上に…。 本書を読んで、「ふたごじてんしゃ」が誕生するまで、そしてこれからの物語を、あなたも"メンバー”の一人として味わってみませんか。 そして、子育て中のみなさん、本書を読む時間をもって、日々を楽しく、ワクワクする暮らしに歩みを進めてみませんか。 読書メモより
○ でもね、ほんとうにこの世界に必要なものがあれば宇宙が応援してくれるから、入口なんてどっから入っても大丈夫! と、最近のわたしは突き進んでおります。 ○ まずは無料相談へ出かけてみて、そこで自分のことを話してみる──という練習をしてみればいいのです。 ○ ビジネスモデルキャンバスとは、1枚の紙の上に「そのビジネスがどのような要素の組み合わせでできているか」を描く手法です。要素は9つ。 ○ みなさんと一緒につくりあげたい。「困っているママ」と「解決できる企業」がつながってほしい。それを叶えたいと思います。 ○ (略)そんな感動を味わってもらい、「これなら頑張れそう!」って思ってもらえる瞬間を提供することです。 ○ (アセスメントの結果)(略) 問題があることでとどまるのではなく、問題に気づくことが次の一歩を進むきっかけになります。 ○ わたしにとっての「利用者本位」の意味は、目の前にいる人がどういう景色を見ているのかを聴かせてもらい、その人にとっての幸せとは何かを一緒に考える──ということです。 ○ 「イクメン」=「育児をするメンバー」っていいですね。
目次 まえがき ──双子でもお出かけしやすい社会へ 第1章 試作機の日々 第2章 会社をつくるまで 第3章 ふたごじてんしゃ発売 第4章 つなげる あとがき 『ふたごじてんしゃ物語』関連年表 索引【関連】 ◇中原美智子__ふたごてじんしゃ&NPO法人つなげる (@sora2003sora)(Twitter) ◇ふたごじてんしゃ LINEアカウント ◇ふたごじてんしゃ ◇NPO法人つなげる ◇ふたごじてんしゃの願い(YouTube) ?【「いい話の図書館」】 ◇最近紹介した本 ◇『神さまの貨物』(ジャン=クロード グランベール・河野万里子・訳)(2022/08/06) ◇『いつか あなたを わすれても』(桜木紫乃・文/オザワミカ・絵)(2022/07/30) ◇『僕の歩き遍路』(中野周平・著)(2022/05/28) ◇『あめつちのうた』(朝倉宏景・著)(2022/05/14) ◇『夢のユニバーサルシアター』(平塚千穂子・著)(2022/05/01) *以前に紹介した本は ☆カテゴリー「いい話の図書館」から 「いい話の図書館」とは… 本との出逢いは,人生を変えます。辛い時,悲しい時,苦しい時,一冊の本が「生きる希望」を授けてくれます。 そこで,ステキな本との出会いを提供する「いい話の図書館」を全国津々浦々に作ったら,どんなに素晴らしいだろうと考えて館主を募集しております。「いい話の図書館」の館主のお仕事は,本棚にステキな本を並べて多くの人に自由に読んでいただくこと。そのステキな本は,テレビをはじめ,マスコミでも話題の小林書店のカリスマ店主,小林由美子さんが心を込めて推薦する本です。 ◇ ◆◆◆最後のお願い◆◆◆ 18年間ありがとうございました(いい話の広場) ◇小林書店さん (@cobasho.ai)(Instagram写真と動画) ◇志賀内 泰弘(Facebook)