集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

勉強会。 『「いのちの授業」をつくる』(鈴木中人・玉置崇・著)

花0925。 朝は雲が目立ちましたが、昼前には青空の晴れた日になりました。  午前中、わくわくバルーン(キャリアコンサルタントの任意団体)の勉強会でした。  前半は、“サブスクリプション”をメインにした最近の経済(?)状況について解説があり、質疑でした。後半は、マインドフルネスについて、インストラクター資格を持つメンバーからの説明を伺いました。  “サブスクリプション”は、商品やサービスを所有・購入するのではなく、一定期間利用できる権利に対して料金を支払い定期購読・継続購入をするビジネスモデルです。  「所有」から「利用」へ、「もの」から「こと」へと社会が大きく変化している様子、そこに“スマホ経済”の進展があることなど、新しい気づきのある話題でした。  教育・学校とは直接関係しない話題のようですが、企業と同じように「いかに○○へシフトしていくのか」を進めること、それが「個別最適な学び」への取り組みに欠かせないことなど、教育に携わるみなさんにも学んでほしいと思いました。  キャリアコンサルタントとしてのサポート、活動への学びの時間でした。ありがとうございました。  先日、知人から「広げよう!いのちの授業」プロジェクトの資料と授業事例DVD、そして新刊本『「いのちの授業」をつくる』(さくら社・刊)を送っていただきました。  本書の発刊を知っていましたが、今の生活で“授業”はなさそうなので、手にしないでいました。  萌葱色の表紙(カバー)に、白文字で題名と著者名が書かれ、そして?)が?)で描かれています。裏表紙にも、?)で描かれたが描かれています。  カバーを広げると、線が両端まで続いており、これは「」、そして鳥は「親子の鳩」なのだと見えてきました。  カバーを外した本は、白地でした。表紙と背は同じですが、裏側は真っ白でした。そこに“”はなく…。その“意図”は…。  表紙の糸は、目次に続き、若芽、図書、山を描き、紙飛行機になって、読者を「いのちの授業」へ誘っていきます。  本書は、出版社が「道徳科・教育読み物」とする図書で、あとがきで
 ・現場の教師が悩んでいるが、その解決策はある。 (略) その思いを、学校現場で活かせる、教師の生の声に答える「いのちの授業」をつくる本として綴りました。
と述べており、書店では“教育書コーナー”に並ぶのでしょう。  それを残念だと思いました。  多くの人に読んでほしいというより、学校をステージとする「保護者」や「地域の方」に読んでいただきたいと思うのです。
 学校の外にいるからこそ見えるものがある。教師を体験しているからこそみえるものがあります。
と著者が述べるように、本書から“見えたもの”のを届けていただきたいのです。  本書がつくる授業に、その“”を活かして、「わたしと子供の授業」を創ることをお勧めしたいのです。  本書は「いのちの授業」を述べていますが、その”授業づくり”は、どの教科・指導にも活かせることです。  読み終え、手元に置いて、何度も読むのもよいでしょうが、先生(教員)に勧めるのは、思い切って“本をばらす”ことです。第一章で外し、そして第二章でばらし、3分冊にします。  第一章を日々読み、意識して行動していると、子供と授業への構えが変わっているのに気づくと思います。  第二章は、子供達も読むことができる場所に置いてはいかがでしょう。子供の生活に「いのち」が表れてきます。  第三章からは、授業を考えるとき、授業を振り返るときに、ゆったり読めるようにしてはいかがでしょう。  また、第三章で“「いのちのメッセージ」朗読動画を作る”との提案があります。すでに、観察や見学などの動画を作っていると思いますが、そのとき、“画(え)の対象”は、皆同じです。  「いのちのメッセージ」の“画(え)”が、子供により異なります。同じテキストであっても、書体や表示の仕方が違うなど、その子が表れます。  “それ”を素材とする授業づくりは、新しい視点、発想を得られるように思います。  内容とは別の勝手なことを書いてしまいましたが、本書があなたの“「いのちの授業」をつくる”ことに役立つのは確かです。  「いのちの授業」が、多くの先生、多くの学校に広がっていくことを願っています。  先生、保護者、地域の方に、お薦めです。  読書メモより
○ どうしても初発問が、「○○」や「○○」に関わるものとなります。この段階で、すでに授業のゴールを察する子どももいます。 ○ 多くの「いのちの授業」と出会ってきて思うことは、教師が子どもとともに考えようとしている授業です。「○○なもの」といったことを教えようとすると、かえって子どもは授業から離れてしまうように思います。 ○ 「わからないに手をあげました。わたしは死んだことがないからです。みんな、(略)」 ○ 誰の心の中にも、仏様(強い自分)と鬼(弱い自分)が四十九対四十九います。あと二を、どんな目線を持つかで行動は決まります。 ○ 良いこと楽しいことに、意識して目を向けるからです。(美点凝視)  おだやかな顔で、優しい言葉をかけるからです。(和顔愛語)  楽しいから笑顔ではなく、笑顔でいるから楽しくなるのです。 ○ 指導しても改まらないかもしれません。とはいえ、指導をすることを止めてしまってはいけません。(略) 子どもは変わると信じて、教師の思いを伝え続けるべきです。 ○ (略) そこから子どもは自分の心に深く入ろうとするものです。教師は子どもを信じましょう
   目次 はじめに 「いのちの授業」をする あなたへ 序章 私の思い 第一章 「いのちの授業」とは、何を、どのように学ぶのか 第二章 子どもたちに伝えたい「いのちのメッセージ」(話材集) 第三章 明日へ、「いのちの授業」つくりの実践ヒント 第四章 今、「いのちの悩み」に答える あとがき
【参考】   ◇【紹介】いのちの授業を広めたい(2022/09/25 玉置研究室)   ◇ 新刊「いのちの授業をつくる」の感想が続々届く(2022/09/24 玉置研究室) 【関連】   ◇いのちの授業 鈴木中人 公式サイト〜いのちをバトンタッチする会   ◇「いのちの授業」鈴木中人 いのちをバトンタッチする会 命の授業(@inochijugyou)Twitter)   ◇鈴木 中人Facebook)   ◇玉置崇Facebook)   ◇Nakato SuzukiYouTube)   ◇NPOinochibatonYouTube