『13歳の少女が見た沖縄戦』(安田未知子・著)
予報が雨を伝えており、雨の降り出しそうな空でしたが、日差しのある暑い一日でした。
昨日、迎え火を焚き、精霊様を迎え、今朝は“棚施餓鬼”で僧侶がお経をあげていただきました。
ご先祖を供養する時を…。
戦後77年の今年、沖縄が日本に復帰して50年、“沖縄”が注目されているます。そして8月、戦争を知りたいと『13歳の少女が見た沖縄戦~学徒出陣、生き残りの私が語る真実』(WAVE出版・刊/2015)を読みました。
沖縄戦のことを“歴史”として聞いたこと、読んだことがありましたが、“13歳の姿”は、初めて知ったように思います。
出版社の内容紹介には、
ある日、平和な沖縄に、戦争がやって来た……。 戦後70周年、私達が決して忘れてはいけないこととは? 「無知」という病気が、戦争を連れてくる。 1944年、教師を目指していた13歳の安田未知子は沖縄県立第1高等女学校に入学しました。輝く未未来を胸に抱き生きる日々は、沖縄戦によって一変しました。牛島中将の伝令役として、戦争に参加。度重なる空爆、目の前で次々と人が死んでいく光景、草木を食べ飢えをしのぐ毎日。 戦後70年の今だからこそ伝えたい、83歳の「沖縄のマザーテレサ」が語る、凄惨極まる沖縄戦の真実。13歳で伝令に選抜され、凄惨な戦場と化した沖縄を生き抜いた著者の体験談が語られています。その場、その言葉に、「これが戦争なのか」と胸が痛くなります。
私はその時、国のために喜んで死ぬと言っているのに、なぜ「帰れ、帰れ」と言われるのか、よくわかりませんでした。13歳の少女が「喜んで死ぬ」と言ってしまう、言える世の中だったのです。それを疑問に思わない、少女や大人たちでした。
案の定、父は私の顔を見るなり怒鳴りました。 「天皇陛下からゴムの地下足袋をいただいて戦場に行ったのに、なぜ逃げてきたのだ? おまえは国賊だ!」このように父親を怒鳴らせてしまう世の中でした。 子供達に読んでほしい一冊です。 「人が人でなくなる」ことを繰り返さないよう、沖縄で起こったこと、少女が体験したことを、正しく知り、“無知”でない大人になってほしいと思います。
もくじ はじめに 第1章 平和だった子どもの頃 第2章 沖縄戦が始まった 第3章 米軍上陸 第4章 戦争が終わった 第5章 終戦後の沖縄 おわりに【参考】 ◇沖縄戦の歴史(沖縄市役所) ◇平和の日 トップページ(沖縄市役所) ◇沖縄戦の概要(内閣府) ◇沖縄戦ってどんな戦争だったの?(沖縄新報)