集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

長崎原爆の日。 2-9 信頼のきずな (新しく先生となるみなさんへ)

ナガサキ0809。 昨夜の雨のせいか、霞んで白っぽい景色でした。  徐々に青空になり、暑い日になりました。  今日は長崎原爆の日、77年前の8月9日11時2分,長崎に原爆が投下されました。  長崎市の平和祈念式典は,新型コロナウイルス感染防止のため取り止めていた一般参列を3年ぶりに再開して、開催されました。  式典の開式前、世界に一つだけの被爆者の合唱団被爆者歌う会ひまわり」が、『♪ もう二度と』を披露しました。  団員の高齢化(平均年齢81歳)のため、平和祈念式典で歌声を披露するのは最後だそうです。  “力の行使”による脅しが、世界情勢を不安定にしています。各国のリーダーが“核兵器廃絶”そして“恒久平和”の実現に向けて取り組んでいただけることを強く願っています。 【関連】   ◇長崎平和宣言長崎市)   ◇ながさきの平和【公式】長崎市)   ◇長崎市 平和・原爆   ◇【ライブ配信】2022年 長崎原爆犠牲者慰霊 平和祈念式典 中継YouTube)  平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。  当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。  その冊子(平成19年度)から順に紹介していきます。 ********     教員の一日     9 信頼のきずな −コミュニケーションの立場から−  集団の中で,「群がる」「交わる」「触れ合う」「通じ合う」,あるいは「コミュニケーションをとる」ことは,人間の基本的な欲求といわれる。褒めること(褒められること),しかること(しかられること)という人間的な行為や心の動きを,コミュニケーションという立場から見直すことが大切である。  子供に自信と豊かな気持ちを起こさせる褒め方,じっくり考えさせ,奮い立たせるしかり方のできる教員になりたい。そこに,新しい豊かなコミュニケーションと人間関係が生まれてくるのではないだろうか。そんな褒め方,しかり方の留意点を挙げてみよう。 (1) 信頼のきずなを築く  教員と子供が信頼のきずなで結ばれることが,教育の基盤である。その基盤があって初めて,褒めること,しかることが生きてくる。その第一歩として,どの子供にも1日1回は話しかけるようにしたい。 (2) 行為を褒める  「罪を憎んで人を憎まず」という言葉がある。「花壇に飛び込むばか者」と人格評価をするのではなく,「手入れをしている当番の子が悲しむよ」と行為そのものをたしなめるようにしたい。また,「君は利口だね」と褒めるよりも,「先生はそこまで考え付かなかったよ」と行為を褒めるようにすることが大切である。 仲良し0809。(3) 一人一人を見つめる  褒めるにしてもしかるにしても,どの子供も一様ではなく,その子供に合った褒め方,しかり方がある。したがって,その子供の個性を十分考え,時,場所,方法を考慮した指導が大切である。子供の様々な表情や欲求,心の動きがよく見える大きな目と耳をもった教員,常にそうした子供たちへの過不足のない適切な対応ができる教員となることを心がけたい。 (4) 体罰の禁止について  体罰は学校教育法第11条により禁止されており,教員として厳に慎まなければならない。 ********  注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で  注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。 【これまでの「長崎原爆の日」】   ◇長崎原爆の日(2021/08/09 集団「Emication」)   ◇長崎原爆の日(2020/08/09 集団「Emication」)   ◇長崎原爆の日。(2019/08/09 集団「Emication」)   ◇長崎原爆の日。(2018/08/09 集団「Emication」)   ◇長崎原爆忌。(2017/08/09 集団「Emication」)   ◇長崎原爆の日(2016/08/09 集団「Emication」)