『勉強なんてしたくない君へ』(佐藤慧・著)
もう少し晴れるかと思っていましたが,雲が目立ち強い風が吹きました。午後になると暴風と言えるような吹き方になり,日差しがあっても寒さが増す感じでした。
午後,ネットのABEMA的ニュースを付けると,「あさま山荘事件から50年…」のコーナーで舛添要一氏が学生運動について話をしていました。
若者たちが目指した「革命」…,50年前の「左翼運動」…,日本赤軍…
当時の思い,そしてエネルギーは,今も“同じもの”があると思います。50年前との違いは,その発露と手法がさまざまにあり,集中・一極ではなく広く知るものではありません。
もし,これが集める,集まるきっかけがあると…。
舛添氏の話,メイさんの話に,いろいろ考えさせられました。
先日紹介した『毎日がつまらない君へ』と同じ“学校がもっとすきになるシリーズの『10分後に自分の世界が広がる手紙:勉強なんてしたくない君へ (学校がもっとすきになるシリーズ)』(東洋館出版社・刊)です。
著者は,前書と同じ 第二回児童文芸ノンフィクション文学賞受賞の佐藤慧氏です。
やはり,「10分後に自分の世界が広がる手紙」とありますが,10分では読めませんでした。残念。
構成は,前書と同じように最初に「とりためた写真たち」で,海外で撮られた写真が載っています。
勉強と聞いて,「つまらなそう!」と思った君こそ,ぜひ読んでほしいのです。この文を読んだとき,題名の「勉強なんて…」を見て本書を手にした10歳は,勉強を“つまらなそう”と思っているのだろうかと「?」が浮かびました。 また,勉強する“種”は,海外の他に見出せる気がして「?」となってしまいました。 著者の語る“海外の姿”を,わくわくして読みました。でも,そこからの“勉強すること”は,ちょっと…。 著者が,海外で聞かれたことのある質問を紹介しています。
「どうやったらけん玉をじょうずにできるの?」 「忍者とサムライって,なにがちがうの?」 「日本には,どれぐらいの数の人が住んでいるの?」 「君の大好きな食べ物と,そのつくり方を教えて!」 「漢字って,いくつあるの?」 「日本の電気は,どうやってつくっているの?」 「君の住んでいる県の,観光名所は?」 「日本の歴史の中で,好きな人物っている? その人はどんな人で,なんでその人のことが好きなの?」 「君の趣味は? なんでそれが好きなの?」 「君の名前の意味は?」 君ならどう,答えるかな?お子さんは,これらの質問に,どんなと“答え”をしますか。 あなた(親・大人)は,子供達に“どのような答え”を期待しますか。 お子さんと一緒に,本書を読んで「なぜ勉強するの」「何を勉強したいの」を考えてみませんか。 新しい気づきがあり,明日からの行動・勉強が変わってきますよ。 読書メモより
○ そんなひとつひとつのものごとから,「自分はこれが楽しいな!」と思える「種」を見つけることが,学校に通う,大切な目的のひとつだと思います。 ○ 胸の感覚がとじていくと,たしかに苦しみや不安を感じることもへりますが,それといっしょに,楽しさや,ゆおろこびを感じる感覚も,とじていってしまうのです。 ○ それを聞いたぼくは,「言葉というのは,そこにくらす人々の,世界観がつまっているものなんだなあ」と,感動しました。 ○ この本で見てきたように,勉強するということは,世界のすばらしさを知り,自分自身の可能性に気づくということでもあります。
もくじ とりためた写真たち はじめに 可能性の「種」を見つける ぼくってヘン? からだの声をきく 最強の勉強法 今日もレベル上げ! 世界とつながる言葉 君は戦争を止められる【関連】 ◇佐藤慧 Dialogue for People (@KeiSatoJapan)(Twitter) ◇Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル) ◇認定NPO法人 Dialogue for People(D4P) (@dialogue4ppl)(Twitter)