集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『しごとのふしぎ なぜ? どうして?』(藤田晃之・監修)

紅葉1104。 天気のよい日が続いています。今日も日中は暖かく,少し動くと汗の出てくる天候でした。  昨日,TOYOTA GAZOO Racingが,「中嶋一貴、WECのレギュラードライバーから勇退」の記事を載せていました。  これからも活躍するドライバーだと思っていましたが,次への歩みでしょう。感謝と応援の拍手!!  図書館の書架を見ていると,子供向けの「しごと(仕事)」や「キャリア」の図書がいろいろありました。  “大人(?)でも難しい”という事柄が,“子供に分かる”ように説明している本が増えています。  シリーズ本の一冊『しごとのふしぎ なぜ? どうして?』(高橋書店・刊/楽しく学べるシリーズ)です。  カバーのそでで「社会のとびらを,開けてみて,読んで,話して,考えよう。世界は,ふしぎなことだらけ。」と呼びかけ,ふしぎへ誘っています。  まず「しごとって何?」の項を見開きで述べ,説明を「しごととは,だれかのねがいをかなえることです。」と書き出し,本書として仕事を定義しています。イラストは,カップ麺を食べ終えた(?)若者の部屋を描いています。
・ こまったひまだ! ・ おしゃれをしたい! ・ 安全にくらしたい! ・ 病気をなおしたい!
 若者のまわりに“ねがい”が小さな文字で書かれています。そして,部屋にあるものに合わせて吹き出しで,「本やマンガをつくるしごと」「服をつくるしごと」「薬をつくるしごと」「家をつくるしごと」が付けられ,読者に“しごと”のイメージを持たせています。  続けて「なぜ,はたらかなくちゃいけないの?」と働く意味を述べ,子供が思いそうな「ずっと,はたらかないと,どうなるの?」を描いています。  そして,ここまでで思った仕事の姿とは違う「うちのお母さんはしごとをしていないけど,いいの?」の項が続きます。  (第2章の)「あこがれのしごとのふしぎ」で仕事を紹介していきます。一つの仕事を見開きで説明し,次の見開きはキーワードで広げた仕事を紹介しています。  最初の「ケーキがすきだからパティシエになりたい!それってあり?」で言えば,パティシエの仕事の楽しさと工夫や難しさが,子供の分かりやすい言葉で書かれています。次の見開きは「「おいしい」をおとどけ! 食のおしごと」で,食をキーワードに,オレンジの生産者から農協,レストラン,食品メーカー,食品店のつながりと仕事が述べられています。あこがれる(なりたい)仕事を知って終わらず,それに似たり関係する仕事へ目を向け,自然に関心をもてるように工夫されています。  小学生がしごと”を知るのに最適だと思います。  そして,中高生や大学生にも,“働くこと”や“生きること”を考えるための視点を広げてくれる内容です。  あなたも手に取ってみませんか。
   もくじ はじめに しごとのふしぎ   しごとって何?/なぜ、はたらかなくちゃいけないの?/プロって何?  ほか  自由研究のススメ? おしごと探検隊になろう! あこがれのしごとのふしぎ   建築家って何?/生きものにかかわるしごとって楽しい?  ほか  自由研究のススメ? おしごと取材記者になろう! 会社のふしぎ   会社って何?/社長って、ふだん何をしているの?/アルバイトって何?  ほか  自由研究のススメ? 理想の会社を考えよう! しごとのしゅるいのふしぎ   しごとって、いくつあるの?/営業職って何?/クリエイターって何?  ほか  自由研究のススメ? 自分を調べよう! みらいのふしぎ   やりたいしごとはどうやってさがせばいいの?/自分のゆめは、かなうの?  ほか おうちの方へ 参考文献・おもな参考データ
【関連】   ◇筑波大学 キャリア教育学研究室(担当:藤田晃之)