『不登校になって本当に大切にするべき親子の習慣』(菜花俊・著)
雨の一日でした。
予報が「停滞する秋雨前線の影響で大雨が…」と伝えていますが,当地では予報ほどの降り方はしませんでした。でも,激しく降ったときの雨は,「このまま降ったら…」と不安になる降り方でした。
九州では,激しい雨が降り続き「緊急安全確保・警戒レベル5」の情報が発令され,大雨災害発生の危険性が非常に高まっています。今週,“どこでも起こる”かもしれない雨が続くようです。気象情報に注意して過ごしたいと思います。
お子さんが“不登校”の保護者の方にはよく知られた著者のようですが,それは知らずに,題名にある「不登校」「大切に」を目にして『不登校になって本当に大切にするべき親子の習慣』(青春出版社・刊)を手にしました。
カバーの見返しに
何をどうしたらいいのか,わからない… そんな時に読んでみてください。とありますが,お子さんのいる保護者のみなさんにお薦めする内容です。 本書のなかに,「親子で元気になって…」「笑顔で…」という言葉が出てきますが,不登校のお子さんを前に「それができれば悩まない…」との声が聞こえそうです。 それに対して,著者が“行動”を指南してきます。
「親が行動を変える」 ↓ 「親が元気になる」 ↓ 「子どもが親の変化に気づく」 ↓ 「子どもの気持ちが変わる」 ↓ 「子どもの行動が変わる」 ↓ 「学校へ行けた!」さて,この変化は…。 保護者の「元気」そして「笑顔」を増やしてくれる一冊です。 お父さん,お母さん,元気ですか。笑顔ですか。 読書メモより
○ すぐやる9? 縁を切ろう あなたやあなたのお子さんの元気や笑顔を奪うものは,徹底的に避けて,場合によっては,縁を切ってもいいんです。 ○ 学校にいけない子どもに対して「どうして学校に行けないの?」は最悪の質問です。 ○ 〈励ましの10か条〉で,言葉を変える練習をする 1. 子どもの長所を見つけて伝える(できるだけ,今までになり良いところを) 2. 結果より努力をほめる 10. 「お父さん,お母さんは幸せだよ!」と子どもの前で言う ○ ワクワクすることを見つけよう ○ しかし,手紙を読むか読まないかを決めるのはお子さんです。お子さんの自由です。 お子さんが読んでくれて愛が届いてお子さんが元気になってきれたらラッキーですよね! お子さんがこんなものいらない! と言って破り捨てたとしてもラッキーなんですよ! だって,将来(略) ○ それは「子のために」何をするのをやめて,「自分のために」に何かをする機会を増やす,ということです。 なぜなら,不登校になったのは子どもであって,あなた自身ではないからです。 ○ 名付けて「答えを引き出す7つのステップ」。 1. 考える時間は5分〜10分(タイマーを使う) 2. 紙に書きながら考える(ペン&ノートを使う) 4. 次の8つのヒントをもとにアイデアを考える 7. 今すぐ行動するか,予定表に書き込む ○ 子どもと過ごす時間は,案外と短いものです。
目次 プロローグ 不登校実例集 第1章 言葉を変えてみる ──いまから抜け出す小さな一歩 第2章 行動を変えてみる ──子どもをまるごと受けとめる秘訣 第3章 人間関係を変えてみる ──他人も自分も責めないでください 第4章 こころの習慣を変えてみる ──心配よりも悩むよりも、すべきことがある おわりに 読者プレゼント【関連】 ◇菜花 俊(Facebook) ◇不登校は解決できます。(グロスマインド株式会社) ◇子育ての悩み解決します(NPO法人 親心支援協会)