『マンガ 沖縄・琉球の歴史』(上里隆史・著)
朝曇っていましたが,徐々に晴れてきました。日中は青空の広がりました。
ニュースが伝えるような暑さにはなりませんが,当地として暑い一日でした。
図書館の“新刊コーナー”にあった『マンガ 沖縄・琉球の歴史』(河出書房新社・刊)です。
新刊コーナーにありましたが,初版が2016年で,2020年に3版が発行されている本でした。
“沖縄のことを知らない”自分に,新しいこと満載の一冊でした。
琉球王国ってどうやって誕生したの? 日本とはどんな関係だったの? 琉球の神様って? どうして日本の一部になったの? 古代~近世~現代まで、沖縄・琉球の知られざる歴史・文化・風俗を、気鋭の歴史学者がマンガでわかりやすく解説!入門書に最適な一冊!この本は,Webで連載されていたマンガをまとめたものす。
マンガという性格上,大まかな歴史の流れや要点以外の細かい情報をすべてお伝えすることはできません。さらに詳しく知りたい場合は,本書を足がかりに,専門的な書籍や論文などを読んでいただければと思います。最初の5つの“時代”に分けて語る「沖縄の歴史編」は,知らないこと(?)ばかりでした。 そこに見られる“文化”は貴重で,現在の“沖縄県”として語ることが相応しいのか,語ってよいのか,迷います。 近世琉球で
○ 王府は芸能部門の「踊奉行」を設置。玉城朝薫は組踊を制作。1719年に冊封使らの前で披露され,高い評価を得ます。 ○ 洗練された芸能は江戸立の際,楽童子によって将軍らに披露! ○ 琉球の使節団は,江戸時代の人々を魅了,「クール・リューキュー」現象を巻き起こしました。近代琉球で
○ 伊波普猷は「日琉同祖論」を唱え,「日本帝国」における沖縄人のアイデンティティを模索するとともに,沖縄文化の重要性を説き,のちに「沖縄学の父」と呼ばれました。 ○ 沖縄の窮状に政府もようやく重い腰をあげ,1933年(昭和8),沖縄に対する初めての経済振興策を実施(のち戦争で中止)「ゆるゆる琉球史編」では,1項目が1ページのマンガで述べられています。順に読んでもいいでしょうし,本書とは異なる“まとまり・つながり”を考えながら読むと「別の琉球」が見つかるような気がしました。 琉球を,ゆるゆると学び,歴史の旅を楽しんでみませんか。
もくじ まえがき 沖縄の歴史編 貝塚時代/古琉球/近世琉球/近代琉球/戦後琉球 ゆるゆる琉球史編 ハチマキ/ヒゲ/姿/中国様式/働く人々/人物エピソード/食/信仰と宗教/武具・兵器/船/赤瓦/首里城/グズク/水泳術/ペット/伝説・珍事 コラム ・琉球の各王朝 ・「琉球王国」とはどんな国か ・冊封,朝貢とは【関連】 ◇琉球史マンガbot (@mangaryukyu)(Twitter)