集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

1.(6) 植物と動物 - 村の植物 (わたしたちの村)

花0531。 天気のよい一日でした。  新型コロナウイルスワクチン接種が,新城市では29日から75歳以上の高齢者を対象に始まりました。  作手保健センターでの集団接種は,今日が初日で,家族が接種を受けました。担当の方々の準備や運営のおかげで,手際よく進んだようです。  「やっと…」の思いはありますが,ここから接種が加速し,その効果が表れてくることが期待されます。しかし,それで"感染しない”わけではありません。  マスクの着用など感染予防の励行は,感染者がほとんどいなくなるまで続けることが必要です。「大変…,苦しい…」との思いを超える"わくわくする新しい暮らし”を創っていく発想と工夫をしていきましょう。  郷土読本『わたしたちの村 つくで』(1995・平成7年 改定発行)の「一、自然のようす」からです。 ********     (六) 植物と動物 分布図0531。    1 村の植物  わたしたちの村には,美しい花の咲く植物や,ほかの土地ではあまり見られないめずらしい植物がたくさんあります。その種類は1500種にものぼり,植物の広がりかたを研究する上でも大切な所となっています。  ・植物のはえているようす  左の図の茶色の所は,高さが600メートル以上の地域です。ここには,ブナ,ツガ,ハンゴンソウ,ゴマナなど,日本の北の方に生えている植物が見られます。これらの植物は,日本列鳥を寒い地方から南下してきて,作手村のあたりで止まっています。  緑色の所は,400メートル以下の所です。ここには,アラカシ,シロダモ,ヤマモモ,クリハラン,オオバノハチジョウシダなど,暖かい地方の植物が見られます。南の海岸ぞいからのびてきて作手村のあたりで止まっています。  白色の地域は,高さが400メートルから600メートルの所です。ここには,コナラ,アカガシ,ダンドボロギク,アギナシなどの植物が見られます。ここは湿原の多い所で,めずらしい植物がたくさんあります。  ・湿原の植物  作手村の湿原は,前に書いてあるように「中間湿原」とよばれる数少ない種類の湿原です。そのために,植物もめずらしい種類のものが多く見られます。 湿原の花0531。 サワラン,サギソウ,トキソウなどは,作手の湿原を代表する美しい花です。ことに,あちこちでなくなってしまったサギソウが,今も元気に育っているということはうれしいことです。  また,ツクデマアザミ,ミカワイヌノヒゲ,ヒロハノコジュズスゲなどの植物は,作手の湿原で発見されたものです。しかし,ヒロハノコジュズスゲは,1972(昭和47)年に東田原ウキヨコテの湿原を田んぼにした時になくなってしまいました。残念なことです。  北のほうにある大久手湿原には,ミズチドリ,ハンゴンソウ,クリンソウなどの中部の湿原(長ノ山,コウダハ)には見られない植物がはえています。また,中河内のユルメキ湿原には,東海地方でここだけの高山植物サギスゲがあります。  湿原とそこにはえている植物は,作手の宝といってもいいすぎではないでしょう。  ・新しい種類の植物  20年くらい前から,家畜のえさといっしょに外国から入ってきた植物があちこちに見られます。セイタカアワダチソウアカツメクサ,カモガヤなどの他に30種くらいあります。これらの植物は,新しい環境で敵が少ないため一時は勢いよくふえますが,そのままふえ続けるのではなくて,最後にはススキとセイダカアワダチソウの関係のように,ほどよく共生していくのがふつうのようです。  わたしたちの作手村は,湿原の特殊植物を始め,たくさんの植物が成育していることや,新しい植物が6種類も発見されていることなどで,日本の中でもめずらしい所とされています。
一口メモ0531。 村の花と木0531。
********  注)これまでの記事は〈タグ「わたしたちの村」〉で  注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。  注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべて紹介(掲載)していません。ご了承ください。 【おまけ】  新しいNikeのCM「Play New」です。  昨年発表されたナイキのCMが人種差別的だったと炎上しましたが,このCMも早速ネットが騒がしいようです。  あなたの感想は?