集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『お父さん、日本のことを教えて! 』(赤塚高仁・著)

花0520。 雨模様でしたが,日中は強い雨はありませんでした。  夕方になり雨が強くなりました。「雨が激しく降る所があり,土砂災害に警戒が必要で…。」と予報されています。  学校からも,いろいろと情報が出され,家庭へ呼びかけています。   ◇非常災害時等の登下校の対応について新城市立舟着小学校)   ◇明日5月21日(金)登校時の注意について春日井市立勝川小学校)  みなさんも,備えをしておきましょう。  先日,新型コロナ禍の“これから”を話題にするなかで,フランスの数学者 ピエール=シモン・ラプラスが提唱した「ラプラスの悪魔」が出てきました。
 もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ,かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば,この知性にとっては,不確実なことは何もなくなり,その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。     『確率の解析的理論』(1812)
 「AIの予測した結果は○○で…」という判断を社会が受け入れるようになったのは,いつ頃からでしょう。  AIの進展は“ビッグデータの収集”によるものですが,そこから発生する“未来の予測”に委ねられるのは,どこまででしょう。  新型コロナ禍に関する“ビッグデータ”は…。  “ラプラスの悪魔”が忍び寄って…。  図書館の児童書の書架に『お父さん、日本のことを教えて! ──はじめての日本国史』(自由国民社・刊)がありました。
 ある日突然、わが子から「日本はいつ、だれがつくったの?」と聞かれたら あなたはどう答えますか?  日本という国の基本、39の素朴な疑問にわかりやすく答える「日本国史」はじめの一歩。
 日本に住んでいるけど“日本のことを知らない”というのは,海外の方と話をして感じることだと思います。  現在は新型コロナ禍で,海外に出たり,海外の人に会ったりすることが限られますが,オンラインなどで交流も少なくないでしょう。  こうした状況で,「外国語(言葉)が話せる(通じる)」ことは必要です。しかし,それで“コミュニケーション”ができるかというと,十分ではなさそうです。  話す能力・スキルとともに,“話す内容”がなければ,交流が深まったり,広がったりはしないでしょう。  その話すことの一つに“日本のこと”があります。  以前紹介した『かみさまのはなし』(藤田ミツ・原作)も,子供に分かりやすく書かれており,親子で古事記を話題にできるものでした。  本書は,「第1章 日本のなりたち」で古事記など神話から始まり,第2章で昭和まで,そして神や天皇,決まりごとなど,「子供のなぜ?」に答える形で書かれています。  「3 古事記日本書紀は,どう違うのですか」など,歴史としての知識はあっても,上手く答えられないことに答えています。  さらに,「15 南京大虐殺は,本当にあったのですか」など,いろいろな意見,論争のあることも取り上げています。  著者の“答え”を聞き(読み),「自分は,どのように話す(説明する)だろう…」と考えていくと,これまでと違った「日本のこと」が見えてくるように思います。  お子さんと一緒にいかがですか。  読書メモより
○ 神話には,事実はないかもしれないけれども,真実があるからです。 ○ 「うしはく」は武力や権力で支配すること。  「しらす」は,「知る」の丁寧語で,愛や徳をもって治めることです。 ○ 10 鎖国をしていたとき,なぜ外国は日本に攻めてこなかったのですか ○ 西洋諸国は「うしはく」統治で,日本は「しらす」統治でした。 ○ 正しいことを学ぶには,「本当のことを知りたい」という強い意志を持つ必要があります。そして,何が正しいのかを自分の力で見極める。自分で考えなければ,いつまでたっても誰かの意見に流されてしまいます。 ○ 天の下/四方のくに/おほみたから/広くさきはえ給えと申す ○ 35 日本のマンガやアニメが世界的にも独特な文化を築いたのは,なぜですか ○ 気がつくと知りたい気持ちが湧いてきます。  愛の反対語は無関心といいます。関心をもつことが愛の始まりです。 ○ 自分の国を「誰が,いつ作ったのか」を言えるのは,自然なことです。
   目次 はじめに 第1章 日本のなりたち 第2章 江戸、明治、大正、昭和の時代 第3章 日本の神 第4章 天 皇 第5章 日本の決まりごと 第6章 日本人 番外編 日本の偉人列伝 おわりに
【関連】   ◇赤塚 高仁Facebook)   ◇赤塚高仁の聖書漫談チャンネルYouTube