新しい「平年値」。『うんこドリル空想科学読本』(柳田理科雄・著)
天気の良い一日でした。
昨日,「平年値を切り替える」との記事がありました。
天気予報で"平年値”を耳にすることがあります。冷夏や暖冬,少雨や多雨などを判断する目安として使われます。
この"平年値”を「過去○年の平均」と思っていましたので,毎年変わっていると思っていましが,違っていたようです。
【関連】
◇うんこ学園
◇うんこ先生【公式】さん (@unkokanji)(Twitter)
◇平年値の更新について 〜平年値(統計期間1991〜2020年)を作成しました〜(気象庁)
気象庁はこのほど、その平年値を10年ぶりに更新して、1991年から2020年までの平均値を5月19日から使うと発表しました。 新しい平年値は、現在のものと比較して、1年間の平均気温が全国的に0.5度から1度高くなるほか、降水量が夏の西日本や秋と冬の太平洋側の多くの観測地点で10%程度多くなり、降雪量は多くの地点で少なくなるということです。現在は"1981年から2010年の平均”で,10年ぶりの更新になるそうです。新しく知りました。 今年,どのような天候になるでしょう。 『うんこ漢字ドリル』シリーズの"問題集”は,2017年に発売され話題となりました。 "禁断のネタ”を取り扱っており,顔をしかめる大人も多かったようですが,子供は大好きです。 その「うんこ漢字ドリル」の例文を"科学的に空想”した『うんこドリル空想科学読本』(文響社・刊)です。 ドリルを本屋で手にした著者は,爆笑を堪えながら読みました。ここで「面白いドリルだ」で終えず,1年から6年までの6冊を購入し,"走って家に帰った”そうです。 この著者の好奇心が,ドリルの例文を科学的に空想し,サイエンスの世界に誘います。
どんな勢いでうんこをすれば,体が浮くの!? うんこ大陸って何なんだ!? だが,笑い転げながら,ふと気がついた。(略) ややっ,これらは意外に科学的な記述なのでは…!? そう思ってドリルをもう一度読み直すと,科学の心を刺激する例文が続々と見つかったではないか。最初は,例文に出てくるうんこのサイズを探る「大きさ」の項です。
「ぼくは 小学生だが,うんこは 大きい」(ドリル1年・学) 「ぼくのうんこを見たおばあちゃんが「化け物!」とさけんだ」(ドリル3年・化)などをあげ,「どのくらいの…」「どれほどの…」の疑問をもたせます。 ここから,"科学的に空想”のできる例文を示していきます。
「砂場の中から,約三メートルもあるうんこが見つかった」(ドリル6年・砂) 「ろう下の はじから はじまで ある,長い うんこ」(ドリル2年・長)などから”計算”していきます。
太さについては情報がないから,うんこの断面が直径4cmの円だとすれば,体積は,2cm×2cm×3.14×300cm=3768cm3。健康な人のうんこの密度(体積あたりの重さ)あ1cm3あたり平均1.06g。すると重さは,3768×1.06=3994.08g。およそ4kgである。日本人は1日に平均250gのうんこをするといわれるので,なんと16人分!と,具体的な数値で説明されていきます。 うんこ漢字ドリルの例文には,父や兄,姉,弟が登場します。それぞれの"人生”までもが例文から読み取っています。 "うんこ”でサイエンスを楽しみ,もっと知りたいと思える"日本一笑えるサイエンス本”です。 あなたも"サイエンス”してみませんか。
もくじ 大きさ/父1/もらす/売買/運輸/父2/電磁気/流す/きょうだい/運動/スタントマン/状態変化/がまん/すごい能力/冒険家/化学反応/祖父/哲学/謎のうんこ/要求