『むかしむかしあるところに、死体がありました。』(青柳碧人・著)
朝は晴れてきそうでしたが,雨も心配をする曇りの一日でした。
午後,つくで交流館の図書館へ,最近の“いい話の図書館”で紹介した図書を持っていきました。多くの方に楽しく読んでいただきたいと思います。
先日,花壇に“新しい芽”を見つけました。あさがおの芽でした。
夏に楽しんだ花から落ちた種が,芽を出したようです。
秋の深まりを感じる時期ですが,開花まで育っていってくれるといいなあ。
2020年本屋大賞第10位の『むかしむかしあるところに、死体がありました。(双葉社・刊)を楽しんで読みました。
“本屋大賞第10位”と紹介しながら,本書を手にしたときは,それを知りませんでした。昭和初期のような表紙と長〜い題名が気になって手にしました。
話は,昔話を元になっています。出版社の紹介文には,
【関連】
◇青柳碧人 (@aoyagi)(Twitter)
◇むかしむかしあるところに、死体がありました。(株式会社双葉社)
◇これまでの本屋大賞(本屋大賞)
昔ばなし、な・の・に、新しい!鬼退治。桃太郎って……え、そうなの?大きくなあれ。一寸法師が……ヤバすぎる!ここ掘れワンワン。埋まっているのは……ええ!? 「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ!とありました。 以前,童話に描かれた“恐ろしさ”を扱った書籍が話題になりましたが,誰もが知る有名な昔話を“ミステリー”に改変した話です。 どの話も,読み始めると,一気に引き込まれます。元になった童話と比べながら,展開に驚きながら,わくわくして話の世界に引き込まれます。 どこを紹介してもネタバレになりそうです。それぞれの終末は…。
■ 一寸法師の不在証明 私は,主を妖異から救った誇りと高き家来と,喜びを分かちあったように感じたのでした。 ■ 花咲か死者伝言 これが──そう,死んだ犬がいつか咲く花に託した,伝言だよ。 ■ つるの倒叙がえし (略) とんからりんと,機を織る音は響きはじめたのじゃった。 【一、へ戻り、三、五、七、と読んでいく】 ■ 密室龍宮城 波はいつまでもいつまでも,寄せては返しているのでした。 ■ 絶海の鬼ヶ島 めでたし,めでたしじゃ。本書の世界,青柳ワールドに,どっぷり浸ってみませんか。 わくわくして,不思議な世界を楽しめます。 あなたは,どの話に“納得”しますか。 本書を読んだ後,昔話を読むと“新しい話”が浮かんでくるようになるかもしれません。 いかがですか。 本書の“元になった話”を,サイト「福娘童話集」で,あらためて確かめてはいかがでしょう。 ■ 一寸法師の不在証明→◇一寸法師 ■ 花咲か死者伝言→◇花咲じいさん ■ つるの倒叙がえし→◇ツルの恩返し ■ 密室龍宮城→◇浦島太郎 ■ 絶海の鬼ヶ島→◇桃太郎 童話を「福娘童話集 きょうの日本昔話」からリンクしましたが,このサイトには「日本の有名な話」,「お話しきかせてね きょうの日本昔話」「小学生童話 ・年生の日本昔話」にも掲載のある作品があります。そちらも読んでみてはどうでしょう。 また,「福娘童話集 ぬりえコーナー」に掲載があれば,お子さんにいかがですか。
目次 一寸法師の不在証明 花咲か死者伝言 つるの倒叙がえし 密室龍宮城 絶海の鬼ヶ島