集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『いわずにおれない』(まど・みちお・著)

水0820。 風がなく,室内でも汗が噴き出してくる感じのする暑い一日でした。  日中,出先で36度を示していた外気温が,戻ると30度で,この気温差に“涼しさを感じ”ますが,30度を超える気温は体に応えます。  しばらく暑い日が続くようです。暑さ対策をして元気に過ごしましょう。  「いい話の図書館」で届いた19冊目の図書『いわずにおれない』(集英社be文庫)です。  本に恋する小林店長は,ブックカバーに
 政治的なことではない 人への不満でもない ただ,自然への愛しさのために 「いわずにおれない」 「蚊」も「アリ」も みんな人間が勝手に名づけて 蚊をたたき,アリを踏みつぶす… 人間が傲慢にならないために 「いわずにおれない」 読んだあと しばらく なにも 言えないのですー。
とメッセージを載せています。  毎回,本が届くと,本を開く前に“本に恋する小林店長のブックカバー”をわくわくして外します。  大好きな詩人の一人 まど・みちお氏の本でした。好きな詩人なのに,初めて読む本でした。  まど・みとお氏が「世の中に『?』と『!』と両方あれば,ほかにもうなにもいらん」と言われていましたが,この本も「」と「」に目を向けさせてくれました。  本書は,まど・みちお氏の語ったことをまとめたもので,そのインタビューを細貝さやか氏が行っています。語りの間に入る細貝氏の“観察”(文)が,臨場感を持たせています。  また,まど氏の“日常”写真が載り,水彩画(?)のカラー写真があり,語りや作品(詩)とは“異なる世界”が感じられました。  作品を知る人も,知らなかった人も,まど・みちお氏の「いわずにおれない」を聞き,これまで気づかなかった自分の“いわずにおれない”を見つけるでしょう。  そして,「見えていても見ていない」ものに“”と“”でわくわくする“あなた”になるでしょう。  本書の最後は,詩が4編続き,最後が『きょうも天気』(1994年)でした。  その前の『ワタシの 一しょう』」は,見開きで原稿の写真が載り,書き下ろしでした。
    ワタシの 一しょう ハジメ よかった がっこうに かよった かよった かよった ワタシの 一ねんせいは かっこう よかった オワリ よかった かわやに かよった かよった かよった ワタシの 九十六 ねんせいは かわい…らしかった
 何度も読み返したい一冊です。
    目次 第1章 ぼくがボクでいられる喜び 第2章 一匹のアリ、一輪のタンポポにも個性がある 第3章 身近にある物たちも、いのちのお母さん 第4章 宇宙の永遠の中、みんな「今ここ」を生きている 第5章 言葉で遊ぶと心が自由になる 第6章 体って不思議。老いだって面白い 第7章 生かされていることに感謝 作品データ
【関連】   ◇まど・みちお 100の世界(オフィシャルサイト) 【「いい話の図書館」】  ◇最近紹介した本   ◇『バケモンの涙』(歌川たいじ・著)(2020/07/31)   ◇『人生を変える幸せの腰痛学校』(伊藤かよこ・著)(2020/06/27)   ◇『夜廻り猫』(深谷かほる・著)(2020/06/01)   ◇『101人の、泣いて、笑って、たった一言物語。』(志賀内泰弘・著)(2020/05/30)※5月に受領   ◇『書斎の鍵』(喜多川泰・著)(2020/04/23)  *以前に紹介した本は   ☆カテゴリー「いい話の図書館」から 「いい話の図書館」とは… 本との出逢いは,人生を変えます。辛い時,悲しい時,苦しい時,一冊の本が「生きる希望」を授けてくれます。  そこで,ステキな本との出会いを提供する「いい話の図書館」を全国津々浦々に作ったら,どんなに素晴らしいだろうと考えて館主を募集しております。「いい話の図書館」の館主のお仕事は,本棚にステキな本を並べて多くの人に自由に読んでいただくこと。そのステキな本は,テレビをはじめ,マスコミでも話題の小林書店のカリスマ店主,小林由美子さんが心を込めて推薦する本です。   ◇いい話の図書館【申込】   ◇小林書店さん (@cobasho.ai)Instagram写真と動画)   ◇志賀内 泰弘Facebook