集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

俗信(10) (続 つくで百話)

石と砂0727。 朝から雨,日中,雨の降らない時間もありましたが,雨の一日でした。

 昨夜の大雨で流れてきた石と砂が,水路を埋めていました。

 雨間に,その石と砂を水路から出しました。水路の横に“山脈”ができました。雨や水の“暴力的な力”を怖く感じながら作業しました。

 もう,これで終わりにしたいけど…。

 明日も雨かな…。

 『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「俗信」の項からです。

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    俗信

 八、気象に関するもの

(つづき)

蜘蛛が夕方巣をはると翌日は天気

蝿がたかる時は雨になる

はげん様に降り始めると毎日のように降る

八せんの入りに降れば八せん明けまで降る

庚申の日に降ると六十一日降る

夕焼が黒くなると翌日は天気が悪い

下駄を洗うと雨が降る

蚤を火にくべてパチンと音がすれば天気

家の中の煤が落ちると雨が降る

鎌のとぎくそが錆びると天気が変わる

煙草がしけると雨

月のかさの中に星が三つあると三日目は雨

雷が北の方へ行くと天気

日の入りがよければ翌日の天気はよい

雨脚が揃えば天気になる

川や沢を虹が跨ぐと雨が降る

入梅は雷がなるとあがる

雲が上る(西北へ行く)と雨が降る

薪をくべた時ぽうぽうふいて燃えると天気

雉子は地震を知って啼く

ほうき星がでると戦争が起こる

夕焼の翌日は天気がよい

星が高いと翌日は天気

月の破れ傘は天気がいい

みみずがでて死んでいると天気がつづく

霧が高くあがると天気になる

月がかさをかぶると雨

朝焼はその日の中に雨

朝虹はその日の中に雨

煙が真直ぐに昇ると天気になる

夕方子供が騒ぐと雨が降る

平常怠けている者が仕事をすると雨が降る

便所が臭くなると雨

疝気がつると雨が降る

車屋(水車)がなると雨が降る

川に泡がたつと雨が降る

血の病いの女が頭痛をすると雨

近星がでると雨(人が死ぬともいう)

五月一日に降らねばまんがを屋根にあげよ

天井からむかでが落ちると天気が悪い

みずこい鳥が啼くと雨が降る

蜂の巣が低い年は大風が吹く

道草の節が多いと風が多い

雷がなると蚊帳を張って線香を立てて桑原桑

原と唱えると雷が落ちない

地震の時は竹薮へはいれ

雨が降っていて日が照るのは狐の嫁入り

死人を埋める穴に雨水がはいると長降りする

雷がなる時裸でいると臍をとられる

甲子の日に天気なら六十日つづく

みそさざえが啼くと雪が降る

雨の夜あがりは天気が長続きしない

土用三郎(土用三日目)と寒四郎(寒入り四日目)が晴れなら世の中がいい

大雪は豊年の兆

猫の暑いのは土用三日だけ

八つ六つ風に四つ日照,七五の風になる

雷の多い年は豊年

大霜の三日目は雨

朝曇りは晴,夕曇りは雨

(つづく)

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 ※冊子の記述,用語には,現在に合わないものもあります。

 注)これまでの記事は〈タグ「続つくで百話」〉で

 注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で

【参考】

 昨日(7月26日)の雨量記録

 ・17時頃 42mm/h。

 ・降り始めから累加雨量 250mm

雨量0726。

【おまけ】