『「ひとりぼっち」こそが 最強の生存戦略である』(名越康文・著)
雨のない一日でした。
朝は雲が厚かったですが,日中は日差しがあり暑くなりました。夏を感じる日になりました。
出先からの帰り,“かき氷街道”に賑わっている場所(店先)がありました。よい天候で,美味しいかき氷を楽しんだ方が多くいたようです。美味しかったでしょうね。
「群れの中の時間=ソーシャルタイム」のなかで疲弊している現代人に,「ひとりぼっちの時間=ソロタイム」が必要だという『SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』(夜間飛行・刊)です。
本書は,メールマガジン「生きるための対話(dialogue)」の記事をもとに改稿とまとめ直したものです。
新型コロナ禍で「ソーシャル・ディスタンス(social distance)」を保つことが言われ,“ソーシャル”が耳慣れしています。
感染予防では「ソーシャル・ディスタンシング(social distancing)」が一般的に使われる表現(言葉)だそうです。
○ ソーシャル・ディスタンシング(social distancing) ・社会的距離戦略 ・対人距離の確保 ・感染症の拡大を防ぐために,人との距離をとることや,人混み(集団)を避けることを指す。 ○ ソーシャル・ディスタンス(Social distance) ・社会的距離 ・人と人,集団と集団との間にみられる親近性,親密性,共感の程度のことを指す。“距離をとる”ことが「ひとりぼっち」ということではありませんが,著者が勧める「SOLO TIME (ソロタイム)」を味わう(楽しむ)チャンスかと思います。 著者は,人が“群れ”のなかで,互いに「空気」を読み合い,「あうんの呼吸」でやり取りをしているといい,とてつもなく繊細で,高度なコミュニケーションスキルが求められていると言います。 それが当たり前のように求められしまう社会が,多くの人を疲弊させてしまっているのでは…。 そうした疲弊した人に「ひとりぼっちの時間(=ソロタイム)を過ごすこと」を勧めています。
他人の言葉や常識に振り回されず,納得のいく人生を送るために必要な新時代のライフスタイルの提案! 5,000人のカウンセリング経験から得た精神科医の結論! 「会社や家族,友人や恋人といったさまざまな人間関係を維持していくことだけに,人生のエネルギーと時間の大半を注ぎ込んでいる人は少なくありません。 しかし,そのことが,現代人の不幸を生み出しています。人間関係は大切だけれど,それ自体は人生の目的ではないのです」 「日ごろの人間関係からいったん手を離し,静かで落ち着いた,ひとりぼっちの時間を過ごす。 たったそれだけのことで,何ともいえないような虚しさが,ふっと楽になったという人は,少なくありません」「ひとりぼっちの時間=ソロタイム」は,群れから一時的に手を離し,自分の心と身体に向き合う時間です。 あなたも,ソロタイムをつくってみませんか。“新しい自分”に気づき,“日常の質”が変わっていくことでしょう。 読書メモより。
○ ソロタイムを満喫するにあたって重要なポイントのひとつ,紹介しておきましょう。それは,「目的意識」をできる限り,捨てることです。 ○ 「人生は短くなどはりません。与えられた時間の大半を,私たちが無駄遣いしているに過ぎないのです」(セネカの言葉) ○ 日常は実は「瞬間ごとの判断と選択」によってつむがれているのです。 ○ この『微妙』という言葉を,「わずかな違い」という意味で使っています。しかし,この言葉はもともと,仏教の「無上甚深微妙法」という言葉からきています。これは,「仏陀の悟りの境地が(略) ○ この「小人の働き」こそが,私たちの体験を,具体的な「知」として結晶化させていく心の働きです。 「小人の働き」というのは,起きている間の論理,起きている間の思考とはまったく異なるアルゴリズムをもった知性です。
目次 第1講 あなたは群れの中で生きている 第2講 本当の自分の見つけ方 第3講 自分の心に打ち勝つ 第4講 身体に秘められた知恵と出会う 第5講 人生を変える習慣の力 第6講 もう一度、人と出会う あとがき【関連】 ◇おかざきかき氷街道 ◇おかざきかき氷街道(岡崎おでかけナビ ◇名越康文 (@nakoshiyasufumi)(Twitter) ◇名越康文の『生きるための対話(dialogue)』(The Book Project 夜間飛行)