集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『戦国武将の叡智』(小和田哲男・著)

花0713。 朝から雨の一日で,昨日の暑い日を思い出せないような“寒い日”になりました。  予報は「まだ梅雨明けは先…」で,大雨が続くと伝えています。太平洋高気圧の勢いが増すことを待っています。  昔のワカモノが読んだ本です。
13歳】 『庭訓往生』,『貞永式目』,『童子教』,『実語教』 【14歳】 『論語』,『大学』,『中庸』,『易経』,『詩経』,『書経』,『春秋』,『礼記』,『六韜』,『三略』,『和漢朗詠集』 【15歳】 『古今和歌集』,『万葉集』,『伊勢物語』,『源氏物語』,『八代集』,『九代集』
 同年代の中学生の皆さん,読んでいますか。  著者に惹かれて読んだ『戦国武将の叡智-人事・教養・リーダーシップ中公新書に載っていた話題です。  本書は,月刊「武道」日本武道館)の連載をもとに,6本の書き下ろしを加えて編まれています。一話(一項)が10ページほどで,どの話から読んでも楽しむことができます。  最初の本は,「戦国武将はどんな書物を読んでいたか」で紹介されていたものです。戦国時代の武将が“教養”を得ていたことがうかがわれます。  また,大河ドラマで注目の明智光秀の「愛宕百韻
ときは今 あめが下しる五月哉  光秀  水上まさる庭の夏山  行祐 花落る池の流れせき留て  紹巴  かせは霞を吹をくるくる  宥源 …
も紹介され,この連歌の裏に『源氏物語』が隠れており,詠み手も聞き手も,その場の“全員が分かっている”から成り立っています。  戦国時代に活躍した人,生き抜いてきた人は,戦争ばかりしていた猛者ではなく,王朝古典文学も身につけた“教養人”だったのです。  そのような戦国武将の姿を再認識する話が,いろいろありました。
 群雄割拠の戦国時代、数多の武将が激しい合戦を繰り広げながら、独自の領国経営を行っていた。下剋上・弱肉強食・合従連衡による淘汰が進む実力主義のなかで、リーダーたる武将たちは何を考え、どう行動したのか。部下の諫言を重視した武田信玄、「戦わずして勝つ」を極めた豊臣秀吉、歴史書に学んだ徳川家康など、名将たちの?乱世を生き抜く叡智?とは。現代にも生かせる教養、人材活用術、リーダーシップの本質を凝縮。
 知っていたようで知らないこと,新しい発見の多い一冊です。  そして,不透明な将来を生きていく“叡智”が得られそうです。  さあ,あなたも。
   目次 はじめに 第1部 戦国武将のリーダーシップ 第2部 戦国大名の人材活用術 第3部 戦国日本の文化と教養 初出一覧
【関連】   ◇小和田哲男オフィシャルサイト   ◇小和田哲男のブログ   ◇月刊「武道」日本武道館) 【参考】   ◇愛知県新城市のお城一覧(城郭放浪記)   ◇愛知県新城市の城/城址一覧NAVITIME