集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

オンライン学習 1(もしも校長だったら)

葉0520。 今日は,二十四節気の一つ「小満」です。  「万物盈満すれば草木枝葉繁る」と言われるように,すべてのものが満ちあふれ,草木に枝葉が茂る頃です。  先日芽を出した「奇跡のひまわりはるかのひまわり)」が大きくなってきました。  新緑のまぶしい一日でした。  昨日,“後出しじゃんけん」はここまで”としましたが,これからの話を「もしも校長だったら」として続けます。  オンライン学習(オンデマンド型,同時双方向型)は,
 オンライン学習(オンデマンド型,同時双方向型)の検討は,「今ある“もの”(ツール)を活用する」こととなるだろう。子供達が「使いやすい」「(方法が)わかりやすい」ことから検討をしたい。
と書きました。世間が「○○ソフトが便利だよ」「ZOOMで子供の楽しそうな顔が…」と話題にしても,学校(教員)は“今すぐ必要”であり,「無い袖は振れない」のです。  平川理恵氏(広島県教育長)がインタビューで,オンライン授業には「3種の神器」を整備しなければならないと語っていました。  「クラウド上の個人のアカウント」「パソコンやタブレットなどの端末」「WiFiなどの通信環境」の3つを整えて,クラウド上に“教室”を立ち上げられると。  まず,「今ある“もの”(ツール)」の棚卸しです。導入していたラインズeライブラリ アドバンスは,授業で使っており,一人一人にアカウントが発行してあります。ソフト・サイト内のアカウントですが,スタートは切れるでしょう。  パソコンやタブレットは,授業用にはありますが,家庭に持ち出したりはしていません。また,一人1台ではなく,端末は家庭(個人)のものを利用するしかなさそうです。  家庭(保護者)に連絡メールの受信やホームページの閲覧をお願いますが,その通信環境は確認していません。  オンライン学習を始める前に,端末と通信環境について調査が必要です。
○ 子供が使える(操作できる)端末があるか ○ 端末をオンライン学習に使って良いか ○ 通信環境はあるか ○ オンライン学習ができる通信環境か …
 その調査では,具体的な“オンライン学習”のイメージを伝え,それが“上手くできるか”を確かめます。
□ 学校ホームページの「A」は読めましたか □ サイトBの動画は見られましたか □ 文書Cを開いて読めましたか □ 文書Cを印刷できますか □ eライブラリにログインできましたか
 この5つの質問をし,合わせて使用した機器と通信環境(状況)を答えていただきます。  家庭から「wifi環境がある」と回答を得ていても,「文字が小さい…」「動画の動きが悪い…」「印刷できない…」「ログインできない…」「親のケータイで…」…と,オンライン授業が難しいこともあります。  何かを始めるとき,「○○がないから…」「できない子・家庭があるから…」,しっかり準備してからにする,という考えがあります。そうすることが多いでしょう。  しかし,今は「できることから始める」ことが肝心なのではないでしょうか。できる子・家庭から始め,十分でない・できないところへは“別の手段”で対応するのです。  これまでの授業でも,Aさんにはヒントカードがあるけど,Bさんにないことは“普通”であり,カードの有無は問題にしなかったはずです。カードとオンライン授業は違うと言われるかもしれませんが,それぞれ手段であり,“ねらい”の達成が目標です。  今日はここまで。よろしければ,次回もお付き合いください。  お読みいただき,ありがとうございます。 【おまけ 1】  山本直人氏(青山学院大学)が,“オンライン講義は「カレーづくり」に似ている”と述べていました。
 オンライン講義も「カレー作り」くらいの感覚がちょうどいいように思ったのだ。  ちょっと無理やりだけど、共通点を挙げてみる。 ○ 受け手の自由度を高める  カレーは人によって食べ方がそれぞれで、自分でミックスしたりもする。「次はこれ食べて」じゃなくて、講義でも考える時間を与えて書いてもらったりすると、集中力が保てる。 ○ スパイスを利かせる  ちょっと刺激を強めにしたほうがオンラインはいいと思った。難しめの課題で、「もっと考えて」というと、結構食らいついてくる。いい答えが出たら、名指しで誉める。 ○ トッピングは旬のものを  考えてみればウィルスのおかげでものすごい環境変化を体験できてるわけで、旬のテーマには事欠かない。「これから売れる家電は?」「このニュースはフェイク?」みたいな話もできるわけで。
 まだ,素材づくりに四苦八苦しており,ここまでの感覚は持てていませんが,“トッピング”は気になります。そのために時間が…。 【おまけ 2
デジタル0520。 by 辻 さやか(Facebooより)